内容説明
長野オリンピック金メダルに隠された実話。
1998年長野オリンピックスキージャンプ団体。金メダルを狙う日本代表チーム(通称:日の丸飛行隊)。その中心選手、原田雅彦のジャンプを特別な想いで見つめる男がいた。元日本代表・西方仁也だ。前回のリレハンメルオリンピック団体戦で、原田の失敗により惜しくも銀メダルに終わった西方は、長野での雪辱を誓い、日々練習に励む。ところが4年後、代表には選ばれず、不本意ながら裏方であるテストジャンパーとなっていた。
誰もが知る、長野オリンピックスキージャンプ団体金メダル。その栄光の裏に、誰も知らないテストジャンパー25人の闘いがあった。
長野オリンピック大逆転の金メダルに隠された感動の実話。西方仁也役に田中圭。土屋太鳳、山田裕貴、眞栄田郷敦、小阪菜緒など、豪華出演者による映画「ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~」(2021年5月公開予定)。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
170
リレハンメル五輪、長野五輪のスキージャンプ団体戦をテレビで見てて興奮したのを鮮明に思いだした。西方仁也は、当時は長野五輪に選ばれると思ってた。リレハンメル五輪の団体メンバーそのままでリベンジするものだと思ってた。葛西も外れるとは思わなかった。葛西は、今ではレジェンドと言われるジャンパーになるんだよなあ。物語は舞台裏のテストジャンパーの物語。原田の当時の置かれた立場、西方の想いがすごく心を揺さぶられ、舞台裏も表舞台も関係なく、ただただ“感動”という言葉でしか表現ができない素晴らしい物語だった。2021/05/24
ポチ
52
感動で胸がいっぱいです。西方の葛藤、テストジャンパー達の誇り、原田の孤独の戦い。良かった、とにかく良かった。映画も観たい。2021/10/15
KF
19
たまたまネットで発売を知り通販で購入。すぐに読み切りました。この大会で金メダルの日の丸飛行隊も当然主役ですが、悪天候の中一本目4位からの二本目再開を強いるために全員で飛んだテストジャンパーが素晴らしい。一番有名なのは前回大会で銀メダルを獲得したものの今大会で選ばれずテストジャンパーを務めた西方仁也。他にも有名選手が25名。ジャンプファンの私にはとても大切な思い出です。 私はこの映画の撮影の為に観客席役の為に半日の為に一泊で東京から白馬へ行きました。結構な数が集まっていてとても嬉しかったことを覚えています。2021/02/07
Nobuko
11
はじまりはいろいろ知っているだけに 西方さんの気持ち思うと 読んでいてつらかった 最後は感動! 映画も見てみようかな2021/06/11
しろくま
9
大逆転で金メダルを獲得した長野五輪スキージャンプ団体。原田や船木の活躍の舞台裏でこんな物語があったことを初めて知った。猛吹雪で競技続行が難しい中、再開の条件はテストジャンパー全員のジャンプ成功。ジャンパーの一人、西方仁也は団体メンバーから外れての参加で、悔しさや不甲斐なさがあったと思う。西方が葛藤を越えて、意地を見せる姿に胸が熱くなる。2021/06/26