方丈記 不安な時代の心のありかた

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方丈記 不安な時代の心のありかた

  • 著者名:前田信弘【編訳】
  • 価格 ¥1,584(本体¥1,440)
  • 日本能率協会マネジメントセンター(2021/02発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 420pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784820728641

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内容説明

『方丈記』は、災害に対する都会の脆弱さ、庶民を顧みない政治のあり方、そして人々の記憶の風化現象を指摘するなど、いつの時代でも通用する視点で物事を捉えています。
予想もできない災害が続く昨今に通じる部分も多く、また困難に見舞われたときに読み継がれてきた書です。
800年の間日本人に読み継がれ、ときに勇気を、ときに諦観を、ときに安らぎを与えてきた作者・鴨長明のメッセージ。
長明が『方丈記』に込めたメッセージは、いまの時代を生きる我々に、多くの示唆や指針を与えてくれます。

【本書の目次】
第1部 『方丈記』とは
1.『方丈記』とは 『方丈記』の時代
2.鴨長明の生涯

第2部 現代語訳と原文で読む『方丈記』
・行く河の流れ-人の世も河の流れも無常なり
・安元の大火-すべてが灰と化す・人の営みはみな愚か
・治承の竜巻-すべてを破壊し尽くす天空の猛威
・突然の首都移転-とまどう人々、荒廃する都
・養和の飢饉-飢えに苦しむ民衆、想像を絶する惨状
・元暦の大地震-何より恐ろしき地震、つづく余震、そして風化する記憶
・無常の人の世-生きにくい世に生きる
・若いころの不遇と五十の春
・方丈の庵-山中の独り住まい
・庵での生活-四季折々の自然・気ままな暮らし
・男の子を友にし、野山に遊ぶ
・仮の庵もふるさとになり
・他人にたよらず、自分の手足を働かせる
・ただ、心の持ちかたしだい-執着心を捨てよ
・静かな暁に自問自答

第3部 『方丈記』に学ぶ-不安な時代の心のありかた-
・不安な時代を生きる極意-いま考える「無常」ということ
・執着を断つ!捨てる生きかた

付録 抄訳『発心集』

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

☆ツイテル☆

2
フライヤー2021/04/11

ken

1
平安末期の京都の様子、主に災害について述べ、晩年の簡素な山暮らしを楽しむ様子が描かれている。世の中の無常から執着を持たずに心の平穏が大事との考え。立派な家を建てても地震が来たら壊れるし、数100年も持つことはない。またものを持つことは執着につながる。一方、最後に物を持たない心の平穏を求めることも執着の一つという疑問に対しては結論が出ていない。無常や執着を持たない、心の平穏という仏教的な教えとともに自分で出来ることは自分ですませるが健康の秘訣と学んだ。実践したい。2025/04/13

Neuroticism

1
筆者が経験した災害について描写されていて、それに対する所感(悲しみや現世の儚さ)が述べられていた。災害は、自然災害に加えて飢饉、大火、疫病などだった。災害による世の中の凄惨な状態は、現代では想像のつかないもので衝撃的だった。(例えば、飢饉の時に死体で道が塞がったなど)世の中は生きづらいと考え晩生は隠棲をしていた。隠棲生活では「ただひたすら、静かであることをのぞみ、憂いがないことを楽しみとしているのだ」。筆者は苦痛回避の傾向が強い方だったのかなと想像した。2022/10/01

いくちゃん

0
日本の古典としていつか読みたいと思っていました。現代に生きる私達が忘れかけている大切なことを思いださせてくれました。長明が生きた時代も現代も同じように数々の災難がふりかかっています。その時にこそ本当に必要なものを手放さないようにしたいと改めて思いました。2021/03/28

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