内容説明
油断したら投票権すら奪われる!
公民権運動の最高潮とされる1965年投票権法の成立によって、アメリカ南部では黒人の選挙人登録を制限することができなくなり、黒人の登録率は倍以上に増えた。それから50年以上経た今、同法で保障された権利が骨抜きにされようとしている。
本書は、1965年投票権法成立以降の半世紀を振り返り、黒人などマイノリティの投票権行使を妨げるためにあの手この手の操作が繰り返されてきた歴史を通して「民主主義国家・法治国家」アメリカの実相を描いたノンフィクションである。1965年投票権法が成立してからの選挙をめぐる動きに焦点を絞り、投票する権利をめぐる立法と司法の現場での攻防を詳しく描いたものは本書が初めて。社会運動家や一般市民、州知事、連邦議会議員、司法官僚、弁護士、法学者ら105人に及ぶインタビューを中心に、微に入り細をうがつ調査と切れ味鋭い洞察で問題点をあぶり出していく。選挙制度に「何かが起きている」と薄々感じていた人びとにその正体を明示したことでセンセーションを巻き起こした問題作。
慶應義塾大学教授・渡辺靖氏推薦! 全米批評家協会賞最終候補作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヘラジカ
58
こちらの邦訳が刊行されたのが6月、公民権運動の活動家として最も有名なジョン・ルイス氏が亡くなったのは今月の17日、そして昨今のアメリカの状況である。今読まずしていつ読むのかというタイミングだろう。奴隷解放から100年近く、ほんの数十年ほど前まで投票権を巡って熾烈な闘いが行われていた事実、そしてその闘いは今でも形を変えて続けられているということに驚きを禁じ得なかった。日本人にとってあまり好奇心を刺激されるタイトルではないかもしれないが、選挙権とは何か、民主主義とは何かを考える上でとても重要な一冊である。2020/07/26
yooou
4
☆☆☆★★ 大統領選でトランプが再選されるかという今のこの時期に読む本としてはとても良かったのだけど、それにしても読みにくいポイントのつかみにくう文章で難儀しましまた2020/11/01
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