内容説明
平気で嘘をつき、涙で同情を誘い、追いつめられると逆ギレ。
自分にしか興味がなく、他人を支配し傷つけ、人生を破壊する――。
じつはあなたの身近にひそんでいる「良心をもたない人」(ソシオパス)。
家庭のなかで、職場のなかで、あるいは親権をめぐる裁判、ネット世界での執拗な攻撃等々、
さまざまなシチュエーションを豊富な実例をもとに臨床の専門家が分析。
彼らの支配から自分を、そして家族を守る具体的ガイドを提示。
被害者であることをはねのけて自由を取り戻すための必読の書。
<目次より>
プロローグ 良心をもたない人たちとの戦い
ソシオパシーは〝ごく普通の人間?として社会にひそむ
良心をもつ人が立ち向かうには
第1章 心に空いた穴──ソシオパシーを理解する
第2章 自分の血を引くソシオパス──良心をもたない子供たち
第3章 職場に巣くう邪悪な者たち──同僚と上司がソシオパスだった場合
第4章 法廷のソシオパス──親権をめぐる戦い
第5章 もっとも冷酷な人間たち──命を奪うソシオパス
第6章 ソシオパスの影響圏を脱出する──自分を守る10 のガイドライン
第7章 ソシオパスとナルシシスト──反社会性パーソナリティ障害と自己愛性パーソナリティ障害
ロングセラー『良心をもたない人たち』の続篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ずっきん
76
ソシオパスとその対処法について。事例が多く、参考にしやすい。頭蓋骨縫合の時期に原因があるとは知らなかった。欧米に比べ東アジアは割合が少ないもよう。頭蓋骨縫合の癒合の具合が違うんだろうか。2022/06/30
uD
13
サイコパスとソシオパスを分かつのは暴力性の有無、と一般的には認識されているが、明確な線引きはないのだそう。いずれにせよ、良心が欠如した個人を如何に回避・対処するかが僕たちにとっては重要です。ソシオパスの行動原理は“人を貶め支配すること”。最悪なのは彼らが職場に巣食っている場合ですが、原則中の原則はやはり“反応しない”ことに尽きるんだと。こちらが怒りや恐怖を露わにすると彼らの支配欲は増長の一途を辿るばかりとのことです。具体的対処法の記述は期待値を下回っていましたが、邪悪な者の特徴・やり口がよくわかりました。2021/02/28
空
8
読んで良かった。一気に読んだ。本当はその感情が無いのにも関わらず、学習からその様に振る舞う事が可能なのだと言う。すぐに退屈し、刺激が欲しくて他者の感情を傷つける。自信も危ない事をするが責任感が無い。その姿は優しく自信に満ち溢れてる様にみえ、一部の人には魅力的。ただし他の人目が無くなるとターゲットになる事がある。嘘吐きってどうしたら良いんだろう?とにかく言動をメモること。そうしたら他人にも正体が見える。クレーム処理の仕事に適任なのになあ。2023/10/17
みみりん
7
まわりに良心を持たないように思える人がいる場合には本書をお勧めします。具体的に恐ろしく感じるほどの例をあげてありわかりやすい。最後にソシオパスとナルシストの違いも説明されている。私の回りにいる困った人たちはナルシストだとわかりました。ソシオパスは脳に問題があり幼い頃からその兆候があるらしい。早くから対処すればやってはいけないことを学習することはできるようだ。保育士や教師などは知っておく必要があると思う。自分もそうだったが育てにくい子には何か原因がある。2022/07/23
ひろみ
2
こちらはかなり実践的で良かった。 本当に良心がない人は救いようがないというのを確信した。2021/06/20