まいにちが、あっけらかん。 - 高齢になった母の気持ちと行動が納得できる心得帖

著者名：なとみみわ/佐藤眞一

つちや書店（2021/02発売）

• ISBN：9784806916611

内容説明

「ガンコで融通がきかない！」「思い込みが激しすぎる！ 」「家の中に物をため込む！ 」「プライドが高すぎる！ 」など、高齢になってきた親の行動に毎日イライラしていませんか？　　実は、それらの行動には理由があるのです。理由が分かれば、納得できます。納得できれば、イライラも解消されます。本書では、介護ブログで人気のなとみみわさんの実録お悩みマンガに、老年行動学専門家 佐藤教授が、その理解できない行動について解説します。「これ、うちの母と一緒だ！」「うちの義母、昨日こんなでした！」と言いたくなるエピソードが満載です。

〇マンガ　なとみみわ
テレビ制作会社に勤務。子育ても終わり趣味であるマンガを描きつつイラストレーターに転身。Web、雑誌、書籍、ムック、広告等を中心に活躍。義母との生活や家族の話を中心とした生活ブログ「あっけらかん」を人気連載中。
ブログ「あっけらかん」 http://akkerakan.blog.jp
監修　佐藤眞一
大阪大学大学院人間科学研究科臨床死生学・老年行動学研究分野教授、放送大学客員教授。博士(医学)。早稲田大学大学院文学研究心理学専攻博士後期課程を終え、東京都老人総合研究所研究員、ドイツ連邦共和国マックスプランク人口学研究所上級客員研究員、明治学院大学心理学部教授などを経て現職。前日本老年行動科学会会長、日本老年社会科学会理事、日本応用老年学会理事、日本老年精神医学会編集参与、大阪府社会福祉事業団顧問などを務める。主な著書に『ご老人は謎だらけ』（光文社新書）、『老いた親のきもちがわかる本』（朝日新聞出版）などがある。

目次

はじめに
第１章　性格の困ったを解決
むかしの話を何回もします…/母がせっかちすぎます…/思い込みがはげしくて…/言った言わないが多い/頑固で融通が利かない…　など
第2章　行動の困ったを解決
いつも外出するのを嫌がります…/運転をなかなかやめてくれません…/携帯電話を持ってくれません…/ちょｔｔしたところでも転んで危険…　など
第3章　健康の心配を解決
だんだん痩せてきました…/あまり水分を取りません…/すぐのどに詰まらせます…/いつも便秘で困っています…/病院に行きたがりません…　など

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ベーグルグル （感想、本登録のみ）]

なとみみわさんの義母、実母との実話をもとにしたもの。見開きの漫画の後に、先生の解説がある。高齢者の行動には必ず意味があり、とても納得できるし勉強になった。これから少し見方や対応の仕方が変わりそう。

2022/07/31

[どあら]

図書館で借りて読了。両親が高齢になってきたので、気持ちを理解したくて読みました。

2021/04/19

[ごへいもち]

監修の佐藤先生の解説がとても良い。困った老化現象の理由が納得できる。読友さんご紹介本。

2020/04/02

[あこ]

4.0L とてもわかりやすく説明されている。説明の前に描かれている漫画も「そう、そう！」とうなづきながら。娘さんがお母さんとケンカしながらも関係を良くしていこうと思い行動しているところがリアル。わかっちゃいるけど、イライラしたり、怒ってしまったり、反省してみたり。軽い気持ちで読める。働き世代と年老いていく親世代は行動の速度も思考の速度も違うので、そこの認識のズレに気付ける。また、いやいや、まだまだ、と思っている親世代が自身に気付きを得ることもあるだろう。

2022/01/23

[高宮朱雀]

亡きお姑さんとの日々を綴った愛しき日々を見て、こちらも読んで見たいと思った。 退院後の介護を自宅でするのは難しく、ホームへの入所を考えているのだが、高齢に伴って頑固になった伯父を説得するのは骨の折れる事で、元介護職の友人などにもどうすれば快く受け入れてくれるかと相談したばかりだった。 自宅介護の有無に関わらず、高齢者のプライドや気持ちを傷付けず、かと言って介助する側の家族の気持ちも比較的穏やかに対応するポイントの幾つかは学べた。

2019/11/17