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内容説明
今や国民的スポーツ行事である箱根駅伝に、幻の大会があった! 第二次世界大戦に突入する昭和十五年に軍部の圧力で箱根駅伝は中止された。しかし、学徒出陣を控え、「もう一度箱根を走って死にたい」という学生たちの念願は、昭和十八年、戦勝祈願の名目で靖国神社をスタートに変えて開催という異例のかたちで叶う。青山学院大学原晋監督も推薦する、戦時下の逆境をはねのけ、伝統の襷を繋いだ大会の全貌に迫るノンフィクション。
目次
まえがき
第一章 箱根には正月が二度やって来る
第二章 死ぬ前にもう一度箱根を走りたい
第三章 戦時下の青春――日大・成田静司の日記から
第四章 慶應、往路優勝!
第五章 復路始まる
第六章 戦時下の箱根駅伝
第七章 三つ巴の優勝争い
第八章 戦場へ
第九章 箱根を走った「誇り」
あとがき
文庫版あとがき
参加大学・選手一覧と総合成績
参考文献
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にやり2世
1
この大会に懸ける理由が赤紙が来たからという話は読んでてハッとなる。箱根駅伝を全然見てこなかったけど、来年は見てみよ。2021/06/18
kotaro
1
★★★★★★★★☆☆2021/06/13
Galileo
1
箱根駅伝にかける部員の情熱は、昔も今も変わらないのだということがよくわかりました。食糧難かつシューズなども満足なものがなかった中で、ここまでの情熱をかけられた方々に敬意を表します。2020/12/27
Tak
0
本自体は非常に良く取材され埋もれていた昭和18年の箱根駅伝の状況を伝えて頂き興味深く読めました。 ただいつも思いますが日本の旧軍は本当にクソな組織だったなと。神風特攻隊などと神だ何だと若者を崇め奉りただただ兵器として利用しただけの最低最悪の作戦だと思います。これにより才能ある若者が散っていったと思うと悲しくて仕方ありません。このようにやりたかった事も制限され散っていった人達のおかげで私達は平和な時代を謳歌出来ていることを忘れてはいけないと思います。2021/04/08