内容説明
東京の会社員梶本が、自宅で刺殺された。歴史研究会会員の彼の日記には、京都で十津川郷士中井庄五郎を知り、奈良十津川村へ行ったと書かれていた。捜査にあたる十津川警部は、庄五郎に惹かれた被害者の思いを探ろうと京都へ。庄五郎の墓が、坂本龍馬の墓に寄り添うように建つのを見て……。明治維新直前に死んだ幕末の志士たちを巡る歴史の闇が、驚愕の殺人を呼ぶ!? 長編歴史&旅情ミステリー。
目次
第一章 君は中井庄五郎を知っていますか?
第二章 十津川村と明治維新
第三章 「奇は貴なり」
第四章 小説「奇は貴なり」の続き
第五章 「奇は貴なり」の続きと事件
第六章 「奇は貴なり」の終章
第七章 若き志士と現代の若者たち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
一笑
8
龍馬オタクとしては、『坂本龍馬』という言葉がタイトルに入っているだけで読まずにはいられない。龍馬オタクだけれど、中井庄五郎という人は知らなかった。十津川警部シリーズだから殺人事件を解決する物語だけれど9割方は庄五郎や龍馬や西郷さんのお話ばかりでした。でも面白かった。十津川村は山の中で行くのはなかなか大変らしいけれど、一度は行ってみないといけないと思った。2019年3月が第1刷。西村先生は2022年にお亡くなりになっているから、最晩年の作品です。その辺の事を考えると、同じ話が何回も出てくるのはご愛敬です。2024/10/31
ドットジェピー
6
面白かったです2021/04/05