内容説明
本書は、中国文化に着目しながら、中国の視点から、外交関係がどのようにとらえられているかについて解釈することを最大の研究目標として掲げている。つまり、従来の原因・結果論で中国外交を説明するのではなく、中国の他者(他国)に対して抱く認識(アイデンティティ)の構築、および変化の過程を描き出すことが目的である。
目次
序章 国際関係論における文化の役割
国際関係論における文化研究の必要性
本書のオリジナリティと意義
本書の構成
第1章 戦略文化論と構成主義:先行研究
戦略文化論
構成主義と戦略文化論第2グループ
第2章 文化構成主義の枠組み作り
文化の再定義
関係(グァンシー)──中国文化における解釈と行動の文脈として
仮説と分析の枠組み
第3章 日中関係(グァンシー)
友好関係(グァンシー)における道義的優越性を求めて:1972~1982年
認識の変化:1982~1989年
敵対認識に基づく関係(グァンシー):1989~1998年
負の慣性:1998年~?
結論
第4章 中越関係(グァンシー)
友好関係(グァンシー)と道義的優越性:1949~1965年
正の慣性の減退と認識の変化:1965~1978年
敵対と負の慣性:1979~1991年
結論
第5章 中ソ関係(グァンシー)
友好,正の慣性,そして道義的劣等感:1949~1953年
正の慣性の衰退と道義的優越性の奪取:1953~1960年
敵対:1960年代
負の慣性:1970~1989年
結論
第6章 関係(グァンシー)にならなかった米中関係
失われた友好関係(グァンシー),そして長い敵対:1949~1972年
関係の修復,関係(グァンシー)未満:1970年代~1989年
文化の衝突,誤解されつづけた行動:天安門事件以降の米中関係
結論
終章 文化構成主義の貢献と今後の課題
参考文献
あとがき
人名索引
事項索引




