大学図書館専門職員の歴史 - 戦後日本で設置・教育を妨げた要因とは

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大学図書館専門職員の歴史 - 戦後日本で設置・教育を妨げた要因とは

  • 著者名:利根川樹美子
  • 価格 ¥7,700(本体¥7,000)
  • 勁草書房(2021/02発売)
  • ポイント 70pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326000418

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内容説明

なぜ大学図書館専門職員の設置・教育が日本では進まなかったのか。戦後の歴史的経緯を明らかにしつつ、根本的要因とその構成要素を文献調査によって詳細に解明する。さらにその結果をふまえて、法令および教育の問題点を明らかにし、「専門職化」の観点から大学図書館専門職員の設置・教育に関する今後の施策のあり方を考察する。

目次

はしがき
第1章 本書の目的・方法・構成
 1 背景と目的
 2 研究課題と方法
 3 用語の定義
 4 先行研究
 5 本書の構成

第2章 戦後の大学・大学図書館・大学図書館職員はどうであったか
 1 大学
 2 大学図書館
 3 大学図書館職員
 4 まとめ:大学図書館専門職員の枠組み

第3章 どのような大学図書館専門職員の論議が展開されてきたのか
 1 本章の目的と方法
 2 時期区分
 3 論議の展開
 4 まとめ:論議の展開の整理

第4章 法制化による大学図書館専門職員の設置はなぜ実現しなかったのか
 1 本章の目的と方法
 2 司書職法制化運動の概要
 3 時期区分
 4 運動の経緯および関係団体と行政機関の交渉
 5 まとめ:提案が実現しなかった要因

第5章 大学関係法令の特性はどのように大学図書館専門職員の設置を妨げたのか
 1 本章の目的と方法
 2 司書職法制化の提案内容
 3 大学関係法令の特性
 4 司書職法制化の提案と大学関係法令の特性
 5 まとめ:大学関係法令の特性上の要因

第6章 大学図書館専門職員の継続・専門教育はなぜ欠如しているのか
 1 本章の目的と方法
 2 時期区分
 3 教育改革の取り組みの経緯
 4 まとめ:継続・専門教育が欠如している要因

第7章 大学図書館専門職員の設置・教育の施策のあり方
 1 これまでのまとめ
 2 本書によって明らかになった事項
 3 専門職化を目的とする施策のあり方
 4 本書の限界と今後の課題

引用・参考文献一覧
付録
 年表 大学図書館の司書職法制化運動 昭和27年(1952)~昭和40年(1965)
あとがき
人名索引
事項索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

軍縮地球市民shinshin

7
図書館員は、欧米では専門職として広く認知されており、特に大学図書館員ともなれば研究のサポートのために各種文献を集めてきてくれる、もしくは必要な情報を研究者との対話から導き出してくれる存在として重視されている。日本の大学の国際競争力低下というのも、各学問の専門的な知識が豊富な大学図書館員がいないことが指摘されている。戦後、司書の専門職化運動が繰り返し行われたが、要は複数の組織が個別に運動していたので大きな力にならなかったこと、足の引っ張り合いをしていたのが司書資格の専門職化に繋がらなかったと結論している。2016/07/26

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