内容説明
医療現場におけるコミュニケーションの重要性が唱えられて久しい。しかしなにがコミュニケーショントラブルの引き金になっているのかよくわかっていない。本書は、実際の診療の録音・録画データに基づいて、医師、看護師、患者のコミュニケーションの取り方に、会話分析の知見から具体的な指南を与える。
目次
目次
日本語版へのまえがき
事例の引用で用いられている記号
凡例
第1章 序論――プライマリ・ケア診療における医師―患者間相互行為の分析
第2章 患者の心配事を引き出すこと
第3章 受診について説明すること――受療行為の理由づけ
第4章 病気であると気づくこと――症状の発見についての患者のナラティブ
第5章 病気について説明すること――患者による提案と医者の応答
第6章 病歴に関して問うこと――問診中の質問行為
第7章 身体のワーク――臨床上の対象の協同的な産出
第8章 診断について――コミュニケーションすることと応答すること
第9章 診断的合理性について――悪いニュース,良いニュース,および残った徴候
第10章 治療方針の決定――小児科診療における医師と両親の交渉
参考文献
本訳書の活用法
訳者あとがき
索引