オブジェクト認知 - 統合された表象と理解

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オブジェクト認知 - 統合された表象と理解

  • 著者名:新美亮輔/上田彩子/横澤一彦
  • 価格 ¥3,850(本体¥3,500)
  • 勁草書房(2021/02発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784326251094

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内容説明

リンゴを見てそれがリンゴとわかる─こうした心の機能をオブジェクト認知という。それは単なる外界の知覚ではなく、記憶、注意、言語といった多様な機能を必要とする、認知システムのきわめて根本的で中心的な働きである。本書はオブジェクト認知を扱う初の包括的書籍として、人が外界と関わるための第一歩を体系的に明らかにする。

目次

シリーズ統合的認知

はじめに

第1章 オブジェクト認知とは何か
 1.1 心理学とオブジェクト認知
 1.2 分節の問題:どこがオブジェクトか?
 1.3 カテゴリーの問題
 1.4 恒常性の問題
 1.5 視点の問題
 1.6 何のためのオブジェクト認知か

第2章 日常物体認知
 2.1 日常物体認知とは
 2.2 オブジェクト認知に必要な表象とは?
 2.3 構造記述理論
 2.4 2次元的見えに基づく理論
 2.5 特徴分析モデル
 2.6 視点依存性論争
 2.7 カテゴリーの問題
 2.8 色と3次元情報
 2.9 新しい理論の必要性

第3章 情景認知
 3.1 情景とはオブジェクトの組み合わせか
 3.2 ジスト知覚
 3.3 文脈としての情景
 3.4 情報の統合による情景認知
 3.5 情景認知の広がり

第4章 文字・単語認知
 4.1 文字とは何か
 4.2 文字の検出と分節
 4.3 文字の弁別と同定
 4.4 単語認知
 4.5 文章の中の文字・単語認知

第5章 顔認知
 5.1 顔とは何か
 5.2 顔の存在理由
 5.3 顔の認識のエキスパートとしての人間
 5.4 顔認識プロセス
 5.5 顔認識プロセスで取り扱われる顔の全体的情報
 5.6 全体的情報の処理過程の分類
 5.7 顔認識プロセスで取り扱う情報の優位性と限界
 5.8 顔をもとにした情動による人物の評価機構
 5.9 顔から社会的行動へ

第6章 表情認知
 6.1 表情とは何か
 6.2 表情を表出する仕組み
 6.3 表情を認識する仕組み
 6.4 表情認識の手がかり
 6.5 表情から情動を感じる過程
 6.6 無表情について
 6.7 社会的システムにおける顔のはたらき

第7章 オブジェクト認知の神経機構
 7.1 神経科学的アプローチ
 7.2 オブジェクト認知に関わる脳の領域
 7.3 オブジェクト認知は脳でどう行われているか
 7.4 ネットワークとしてのオブジェクト認知機構

おわりに
引用文献
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Haruki

4
物理的対象をオブジェクトとして表象的に認知する特徴について、多数実験例でイメージ豊かに把握。Marrの円筒理論を拡張した構成記述による理解=ジオン理論、アスペクトグラフ。情景を一目見てわかる低周波数的要約情報=ジスト知覚や時間的構造であるレイアウト文脈。顔や表情の認知における目、口の重み付けられた役割、AU、デュシェンヌ・スマイル、「ひとまとまり」の顔認知、他者をシミュレーションすることでの理解(共感)、身体化された認知や情動とその社会的機能、オブジェクト認知の2つの視覚神経経路、再認概念、など興味深い。2023/11/05

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