山と溪谷社<br> ヤマケイ文庫 増補改訂版 懐かしい未来―ラダックから学ぶ

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山と溪谷社
ヤマケイ文庫 増補改訂版 懐かしい未来―ラダックから学ぶ

  • ISBN:9784635049047

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内容説明

近代化の嵐のなか、環境破壊や自然破壊、地域社会の崩壊にどのような未来を描けるかをヒマラヤの辺境ラダックから学ぶ。

本書は、1975年、スウェーデンの言語人類学者ヘレナ・ノーバーグ=ホッジが、小チベットと呼ばれるヒマラヤの秘境、インド北部のラダック地方を訪れ、そこで目にした自然と調和した合理的な生活が近代化の名のもとに変貌していく姿を綴った記録である。
世界40カ国で翻訳されて話題を呼んだ名著の増補改訂、文庫化。

グローバリゼーションのなかで推進される環境破壊や自然破壊、地域共同体の崩壊に、どのような新たな未来が描けるのか模索する。
「文庫のための追記」でラダックの最新の現状、変化について詳細に解説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Aya Murakami

55
youtubeで紹介されてアマゾンで購入。 どことなくミヒャエルエンデのモモやら坂口恭平の世界を思わせる1冊。ラダックなんて地名があったのですね。恥ずかしながら初耳でした。インドやらカシミールやら確か領土問題を抱えた地名が隣接。チベット系ということでさらに政治的にめんどくさそうな場所っぽい。しかし、きな臭さとは無縁ののどかな、且つだからこそ開発の危機が忍び寄る作風でした。 開発観光客の他に海外からのテレビや映画の影響も深刻。若者が暴力的になっているそうです。ネットスマホ時代の今だと事態はさらに深刻そう。2026/03/26

アナクマ

34
1章で楽園ラダックを、2章で悪い変化を、3章で事業活動を描いた本書。今回は増補版の結論部分について。◉強大な“グローバリゼーション”を憂い、「悪意はなく構造的な陰謀だ」と説き、対抗措置として「下からの活動」を勧められますが、私個人にできることは少なすぎ、遠大すぎるテーマだと思ってしまいます(『人新世の資本論』と同じ読後感)。しかし(「この30年間、私たちの暮らしや環境は留まることなく劣化してきた」という解題者の認識はさておき)”よりローカルへ“という「幸せの経済学」の追求は忘れずにおきたいとも思いました→2022/08/16

アナクマ

30
印パあたり。チベットと文化共通、ラダック地方の滞在記1975-91年。ローカリゼーションを提唱するNPO代表者の作。40ヵ国で出版。◉1章_グローバリゼーションのエアポケット、「古き良き」自給自足民の参与観察記の様相で淡々と叙述。農耕牧畜から医術祈祷祭祀、相互扶助などの描写はもはやファンタジー小説を読むような気にさえ。しかし観察の眼は鋭く、人類学というか地域/地元学な視点が次第に増える。◉2章は観光や資本主義の流入による文化変容の章、未読。編者の解題などもあり、先も楽しみ。なんといってもこのタイトルよ。2021/02/13

アナクマ

22
第2章_変化。黒、黒、暗澹たる変化。近代化が、ラダックの衣食住、宗教、自尊心、良き伝統、あらゆる面に及ぼす悪影響/変化を描きおこす。ありきたりの話、どこかで見た経路。うんざりして読むのをやめるか…と何度も思いながら読了。分割分類する発想(土地、時間、世界観…)、資源がゴミと看做されること、などがノドに刺さる。◉過去はバラ色、変化は黒色、そんな事だけを言い立てたいわけではない、のだと信じて、さあ第3章へ。未来への鍵は?。松村圭一郎の「ずらし/越境し/組み合わせ/光をあてる」構築人類学が頭に浮かんでいます。→2021/02/21

アナクマ

21
3章_原著終章は、著者らの活動紹介など。◉「アメリカの進歩的な人たちの生活は、ラダックの伝統的な生活にとても近い」という皮肉。「起きていることの全体像を見ようとせず/見ることができないことが問題だ」互いがこれを知ることで生じる変化を想像しよう。◉ グローバリズムの行く末に恐怖を感じ、ポンピングブレーキ(最新はSDGs)を試みる私たちですが「最も古い文化と最も新しい文化との間に相似の関係が生まれてきている」とは91年の達見。◉「自然や人間への敬意を起点とするなら、多様性は避けられない」良い読書旅だった。→2021/02/23

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