内容説明
天皇の権威と統治についてその由来と実態を検証し独自の学問的見地から民主国家との親和性を説く。元号の由来と改元の意義を再考する。
日本の皇室
元号の問題について
「建国記念の日」を設けたい
菊と刀のくに―外国人の日本研究について
教育に関する勅語について
日本歴史の取扱いかたについて
天皇考
建国の事情と万世一系の思想
八月十五日のおもいで
神代史のカミについて
君臣関係を基礎とする道義観念
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どら猫さとっち
3
令和になったこともあって、一度は読んでおこうと思って手にした一冊。天皇と日本、元号について、また戦後を迎えた個人的な事柄についても収録。本書を読んで納得したかと思いつつそうでない箇所もあった。日本人必読とはいいづらいが、知って損はないこともある。2019/05/11
バルジ
1
皇室に対するイデオロギー攻撃が盛んだった1950年代、よくもここまで皇室擁護の論を張れたなと感心してしまった。「天皇制」という語に強烈な違和感を表明し、マルクス主義歴史学に対しても鋭く批判するその姿は現代の尺度で言う「保守派」そのものだが、天皇との君臣関係を「擬態」とし、軍国主義を許した思想的背景には断固とした態度を貫く。 左右両極から攻撃されるまさに「オールドリベラリスト」の薫りを感じることが出来る。 象徴天皇制とは何か、偉大な先学の議論は令和時代の皇室を考える上でも決して無益ではないと思う。2019/05/18
ひっし~
0
「津田事件」で知られる津田左右吉の著作集が最近出版された、ということで読んでみた。一番面白かったのは「菊と刀」への批評かな。日本人の性情を理解するためには表面に現れた事跡・行動を表面的に観察するのでは不十分で、それが現れるに至った歴史的・環境的背景を一つ一つ精査して重層的に再構築する必要がある、という主張は、日本人に適合した社会・政治体制を考える際にも参考になる考え方だと思った。2020/01/02
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