アニメ大国の神様たち 時代を築いたアニメ人 インタビューズ

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アニメ大国の神様たち 時代を築いたアニメ人 インタビューズ

  • 著者名:三沢典丈【著】/中川右介【監修】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • イースト・プレス(2021/02発売)
  • 真夏も楽しく!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/11)
  • ポイント 510pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784781619507

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内容説明

日本アニメを創出したのは一人の力ではない!
未開の映像表現を追いかけた職人たち、その貴重な記録。
中日新聞連載の「アニメ大国の肖像」待望の書籍化!

■「アニメ大国の肖像」とは?
2005年11月から2008年3月まで毎週1回、「中日新聞」朝刊文化面、および「東京新聞」夕刊にて掲載されていた、アニメ関係者へのインタビュー連載。番外編も含め全120回、40人近くの人物が登場する。テレビアニメ黎明期から活躍する脚本家・辻真先を筆頭に、制作当時のエピソードをまじえながら、「アニメ大国」の歴史に名を刻んだ名作たちの舞台裏を聞き出す。

■「まえがき」より
いったい、誰がアニメを作ったのか―。〈略〉突っ込んだ取材をしてみたいと思って取り組んだのが、本書の基となった「アニメ大国の肖像」の連載である。〈……〉アニメを実際に作ったのは、紛れもなく本書に登場するみなさんであった。そして、日本をアニメ大国にした業績は、有名なアニメ監督だけではなく、むしろ現場で限られた予算、人材、時間の中で、工夫を凝らして最高の表現を私たちに届けようと努力した方々にこそ、帰せられるべきだと確信した。〈……〉もう鬼籍に入られた方もおり、その声を再び聞くことはできないので、本書に収められた貴重な証言を、ぜひ味わってほしい。

【目次】
まえがき 三沢典丈

豊田有恒×辻真先 ―― 茶の間でアトムが飛んだ 
月岡貞夫 ―― “オリジナル”のテレビアニメ「狼少年ケン」 
白川大作 ―― 初の少女向け「魔法使いサリー」を企画 
須藤将三 ―― 虫プロ営業担当が見た、手塚治虫のアニメへの情熱 
鈴木良武 ―― アニメ脚本家の地位向上を 
杉井ギサブロー ―― 映像表現としてのアニメの可能性探り 
鷺巣政安 ―― 利益と制作費の間で模索して 
雪室俊一 ―― 「サザエさん」を書き続けられた秘訣 
おおすみ正秋 ―― 舞台で培った演出術をアニメでも
大塚康生 ―― アニメ職人がこだわる“リアリティー” 
小田部羊一 ―― 描かれた世界の中でキャラクターを生き生きと 
黒田昌郎 ―― 「世界名作劇場」の傑作群を演出
鈴木伸一 ―― トキワ荘のメンバーと「スタジオ・ゼロ」設立
熊倉一雄 ―― 「ゲゲゲの鬼太郎」主題歌も大ヒットした名優
山崎敬之 ―― 「巨人の星」から「アンパンマン」まで担当
出崎統 ―― 「止め画」という革新的演出術
九里一平 ―― 「タツノコプロ」を兄弟と設立
笹川ひろし ―― タツノコアニメはSFもギャグも
鳥海尽三 ―― タツノコのストーリーとアイデアを支える
藤川桂介 ―― 「マジンガーZ」「宇宙戦艦ヤマト」の脚本家
中村光毅 ―― 美術監督として数多の名作を
大河原邦男 ―― メカニックデザイナーの草分け
富野由悠季 ―― 「機動戦士ガンダム」の挑戦
山浦栄二 ―― リアルロボットもので熱狂を生む「サンライズ」を創業 
安彦良和×辻真先 ―― ロボットアニメとは何か 
松崎健一 ―― SFマニア視点で、設定に奥行きを 
高橋良輔 ―― 演出経験が「装甲騎兵ボトムズ」に結実 
石黒昇 ―― 「アートランド」を設立し、若い才能を輩出 
田代敦巳 ―― 音響監督として名作を彩る 
芝山努 ―― 「ど根性ガエル」「ドラえもん」の美しい絵コンテ 
岡崎稔 ―― 鳥山明原作アニメが世界的な大ヒット 
香西隆男 ―― 苦労しながら歩んだアニメーター人生 
湯山邦彦 ―― 「ポケットモンスター」はゲームから世界的アニメに
原恵一 ―― 「クレヨンしんちゃん」の演出からオリジナルアニメ監督へ 
辻真先 ―― 脚本家よ、未知の領域へ踏み出せ

解説 中川右介

コラム1 リミテッドアニメは議論の的
コラム2 分業体制の光と影
コラム3 過酷なアニメ制作環境
コラム4 マーチャンダイジングの功罪

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

緋莢

17
図書館本。中日新聞と東京新聞に2005年11月から2008年3月まで、週1回掲載されたインタビューをまとめた本。連載時期が10年以上前で、アニメ黎明期から活躍していた人ばかりなので、中には亡くなってしまった人も。中川右介の解説にもありますが、アニメ関係者を含め、クリエイターは自分と自作について饒舌に語る人と、寡黙な人がいて、だからこそ、こういう関係者の証言は貴重というのは よく分かります(これはアニメに限らず、どの分野でもそうだと思います)(続く 2022/02/06

kei-zu

11
2005年11月から2008年3月にかけて実施されたアニメ関係者へのインタビュー集。アニメーターや監督のほか、製作者、声優などその対象は幅広い。 日本におけるアニメ創世記のエピソードも含めた貴重な証言を行う中には、物故された方も少なくない。 これらの証言はひと昔感もあるかもしれないが、生産体制などへの当時の厳しい言及は、困難や失敗も乗り越えて、アニメが連綿と作り続けられてきたことを改めて感じさせる。 現在は配信アニメが隆盛だが、希望と困難は引き続きあり、それが本書の刊行意図であるのだろう。2021/02/21

さとまる

5
2005年~2008年に中日新聞で連載された記事の書籍化。すでに10年以上前なので、この間に鬼籍に入られてしまった方も多く、テレビアニメ黎明期を築いた方々の証言としては貴重。各インタビューのラストは当時のアニメーション業界への危機感のようなもので締められていることが多いのだが、現状改善されるどころか悪化している部分も否めない。また、解説にアニメーション史が虫プロ中心史観になりがちなのは、関係者が饒舌=それだけ史料が多くなるという指摘があり、宮崎駿監督に代表される語りたがらない関係者への諫言も。2021/02/06

inaryoXD11

4
日本のアニメを作ってきたレジェンドたちのインタビュー。00年代半ばのもので、多くの人が当時の日本のアニメを憂いています。マンガ原作のキャラクターを動かすだけという状況だったのだが、現在はどうか?オリジナルを作ってきた方々の苦労は読み応えがあった。個々のエピソードも、何人かのインタビューでつながっていたり、狭い業界での苦労、とくに収入が少なすぎるのも繰り返し触れられていた。今もなお隆盛な日本アニメ。どう世界の日本アニメを維持・発展していくのか、これからのレジェンドたちに期待したい。2024/09/22

富士さん

4
津堅信之先生の手塚治虫研究がこの連載から着想されたことにも見られるように、現在のアニメ研究の端緒となった先駆的なインタビュー集の単行本化。新聞連載という媒体による量的制約や10年以上も前のものを転載したものなので、時代の研究水準による問題意識の限界もあります。ただ、連載を読んていたはずなのに、今回改めて読むと重要な証言がすでにさらっとなされているのを見つけたり、新たな発見がありました。漏れた方がいるのは残念ですが、すでに亡くなられた方、証言自体が貴重な方も含まれており、今でも一読に値するものだと思います。2021/09/12

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