内容説明
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新型コロナウイルスの世界的大流行が、日本経済および社会の変化を猛烈に加速させています。
とりわけ労働市場では、コロナショックをきっかけに、人に仕事を割り当てる「メンバーシップ型」よりも、仕事に人を割り当てる「ジョブ型」を求める流れ、「ゼネラリスト」よりも「スペシャリスト」を求める流れが加速しています。ビジネスパーソン側でも、組織に頼らず、どのような時代になっても生き残ることのできる、自立したキャリアを築きたいという志向が高まってきています。
コロナショック以降、より顕著になった、こうしたキャリアニーズに対応するために、ビジネスパーソンはどのような能力を身に付ける必要があるのでしょうか。時代の先行きがこれまで以上に不透明になるなかで、どうすればビジネスパーソンとして自己の職務に誇りを持ちながら、人生をサバイブしていけるのでしょうか。
本書では、時代の変化に強く、汎用性の高いスキルとして「経営×ファイナンス」という能力を提示します。
ここで、我々が「経営×ファイナンス」という能力を取り上げる理由は、事業目標の設定、計画策定、チームをモチベートしながら組織を前進させる経営力と、資金の調達、最適配分を行いながら、予実を管理しキャッシュを最大化するファイナンス能力は、組織を運営するために必須の能力であり、また、資本主義の中心的機能だと思うからです。
時代が変わっても、所属する組織が変わっても、扱うサービスや業界が変わっても、はたまた会社員、個人事業主、起業家といった働き方が変わっても、組織運営にとって不変的な機能である経営とファイナンスに関する能力は時代を超えて求められ続けます。そして、それらがあれば、そもそも組織に所属せず独立する道も開かれるでしょう。
これらの能力を組織に所属しながら最も効率的に高められる業界として、M&A、事業再生、PEファンドという3つの業界を取り上げます。
本書の後半部では、これらの3業界を一括して「経営×ファイナンス業界」と呼び、同業界がWithコロナ、アフターコロナの時代にこそ伸びる背景やこれらの仕事の魅力について、現場経験者と業界専門のキャリアアドバイザーの視線を交えながらお話したいと思います。
目次
■第1章 コロナは社会を年進める
コロナショックをチャンスに変える
「働き方」が10年進んだ
非合理が排除され、「本当の実力」が問われる
実力さえあれば、ワーク・ライフ・バランスは必然
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■第2章 いま、求められる「経営×ファイナンス」能力とは?
ゲームに勝つための「定石」を学ぶ
資本化・投資家・経営者の視点を身に付けろ
「経営×ファイナンス」の因数分解
経営に必要な「人間力」とは
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■第3章 「経営×ファイナンス業界」とは
M&A業界
事業再生業界
PEファンド業界
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インタビュー●
M&A/FAの業界動向、仕事の魅力
M&A/仲介の業界動向、仕事の魅力
事業再生の業界動向、仕事内容、そして仕事の魅力
PEファンドの業界動向、仕事の魅力
■第4章 「経営×ファイナンス業界」が伸びる社会的背景
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インタビュー
事業承継・中小零細M&Aの市場性
スモールキャップPE投資の市場性と未来
経営×ファイナンスキャリアの魅力
■第5章 「経営×ファイナンス業界」に入るための戦略を伝授
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M&A業界へのキャリア戦略
事業再生業界へのキャリア戦略
PEファンド業界へのキャリア戦略
インタビュー
M&A/FA業界の採用ニーズと人材適正
M&A/仲介業界の採用ニーズと人材適正
事業再生業界の採用ニーズと人材適正
PEファンド業界の採用ニーズと人材適正
感想・レビュー
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