内容説明
昭和天皇は苦悩し、どんな決断を下したのか? 8月15日、いま考えなければいけないこと――昭和天皇には、昭和8年の国際連盟脱退は納得できない国策決定であった。国際的な孤立を恐れたのだ。天皇機関説に対し「少しも不都合がない」と、もっとも明確な意見をもっていたのが、国民の意思を重要に思っていた昭和天皇というのは、歴史の皮肉である。その陛下は、いかに現人神として神格化されたのか! 神格化に抵抗した昭和天皇の真実。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちさと
24
戦前戦後の史料に基づいて、昭和天皇が天皇としてまた大元帥として、どうあるべきと考えていたかを考察する部分がメイン。著者は昭和天皇に強い思い入れがあったはず。帝国憲法55条の「国務大臣は天皇を輔弼し、その責に任ず」を引き合いに、敗戦に至る責任は軍人、政治家にあり、「天皇は平和主義者で立憲君主であった」という結論に誘導しがち。歴史探偵としての偉業には敬意を払うが、別意見の著者の図書も比較して読みたい。天皇は終戦後、著者の「日本のいちばん長い日」の映画版を視聴してたらしいんです。「ここ若干違う」とか思ったかな 2023/01/17
海
1
半藤一利「昭和天皇ご自身による天皇論」読了。内容がタイトルと合ってないwよく並んで名前が挙がる保阪正康の文章よりは砕けた印象を受けたけど、ではより解りやすいかと言うとそうでもない。肝心なところは難しいまま。2011/02/20
AnmitsuK (うろ覚えムーミン)
0
歴史探偵:半藤一利が、昭和の終わり頃に様々な雑誌で発表した「昭和天皇」にまつわる文書を集めた一冊。テロ・戦争・平和と、人類史全てが凝縮された時代を生きた昭和天皇は、何を思い、また国民にどう思われていたのか。本書はその答えを明示してはくれず、ただ断片的なヒントを提供するのみだが、改めて、昭和史最大のキーとなるのは昭和天皇ご自身であるのだなとの思いを強くした。まだまだ、もっと知っていかねば……2013/10/26
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