内容説明
「FACES How I survived being bullied」(邦題:FACES いじめをこえて)は、NHKと海外の放送機関が連携し、いじめのつらい体験から自分らしく生きていけるようになったきっかけを語る2分の動画を制作、世界中に向けて放送やウェブでの動画配信を行っていく国際共同制作プロジェクト。「FACES いじめをこえて」というサイトでは、いじめでつらい経験をしてきた世界中の人たちが、「一人じゃないよ」「自分らしさを取り戻すきっかけは多様だよ」「世界は広いよ」という思いや、今いじめに直面して身動きが取れなくなっている孤独な人たちに向けて、「自分の言葉が、少しでも誰かのために、考えるきっかけになれば」という願いをこめてメッセージを発信しています。その願いは世界中で共感を呼び、多くの勇気ある参加者が増えつつあり、発信者の数は50名以上となりました。
その「FACES いじめをこえて」に登場する方々の中から、日本、台湾、ブラジル、クロアチア、ドイツ、ボスニア・ヘルツェゴビナなど、20名のインタビュー時の録音原稿や追加のアンケートを実施し、書籍用にリライト。収録当時から新たなメッセージも加え、再編集しました。
【巻頭談話】斉藤慎二(ジャングルポケット)収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
47
学生時代にいじめを経験した20名のメッセージがかかれている。ジャングルポケットの斉藤さんは、小学生で自殺しようと思うほどのいじめ体験があった。読むだけで心が痛くなる。今、現在いじめにあっている人もいるだろう。これを読んで、少しでもヒントがあればいい。生きていれば自分を理解してくれる人、仲間に必ず会えると信じている。一人で苦しまないで欲しい。2021/10/09
たまきら
32
いじめがどれほど人を傷つけるか…。自分もいじめられたことがあるけれど、同時に信じられる人たちに救われてきて幸運でした。ここでご自身の体験を語っている人たちも、傷つきながらも凛とした姿勢を持っていて、それは鎧なのか、体からにじみ出てくる自信なのか…。今苦しんでいる人たちが乗り越えるきっかけとなるといいなあ、と思いながら読みました。2021/11/08
ふじ
21
NHKが海外と連携して作成した、世界各地のイジメ経験者の体験談と、現在イジメを受けている人へのメッセージ。一言「いじめ」というけれど、その内容も、受け取った後のダメージも千差万別。シンプルに「人を傷つけることをしてはいけない」のにそれがうまくいかないのは創造力の欠如なのか、はたまた当人がストレスのはけ口が必要な環境におかれていての「弱いものいじめ」なのか。これだけの経験者が「生き残れるから大丈夫」と声をあげることは、当事者が前を向くきっかけを生むと思う。2021/11/28
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
18
20名のいじめ体験とそれを乗り越えた今が書かれた本。NHKと海外放送機関が連携し、2分の動画を配信したものの一部。ジャングルポケットの斉藤さんがいじめにあっていた過去は知らなかった。「声に出す勇気」を持ってほしい。そしてその「声」が聞ける人間でありたい。「声」を発する前に気づく人間でありたい。2021/10/24
なま
12
★4 【FACES】はNHKと海外放送局の連携で、いじめ被害者が乗り越えたきっかけを語り世界に発信するプロジェクト。証言者の赤裸々な言葉でいじめを語る意味と意義。ジャングルポケットの斉藤さんの体験談より「思いださなくても良い事なんです。思い出すと吐き気がするほど辛い。けれど、ここで証言する方々は、いじめの渦中にいる子を何とかしたくて経験を語るのだと思う」(要約)あなたには絶対に生きていて欲しい。自分が変わる機会はきっとある。20人の証言。2021/11/06
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