ライブ・経済史入門 - 経済学と歴史学を架橋する

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ライブ・経済史入門 - 経済学と歴史学を架橋する

  • 著者名:小田中直樹
  • 価格 ¥2,750(本体¥2,500)
  • 勁草書房(2021/02発売)
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  • ISBN:9784326550784

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内容説明

太古の昔から人類は生きるためにものを作り、使いつづけてきた。歴史学と経済学の知見を活用しつつ、この経済システムの時間的な流れを明らかにし、歴史のなかで登場した諸システムの特徴のメカニズムと変化のプロセスを追う「経済史学」――その定義、歴史と展望、そして成果をコンパクトに一望する、入門書の新しいスタンダード。

目次

目 次

はじめに
序 章 ウォーミングアップ─経済史学の定義と方法論
 経済史学と歴史学
 経済史学と経済学
 方法論というアポリア(難問)
 帰納的方法と演繹的方法、個性記述科学と法則定立科学
 経済史学における分析手続
 本書におけるアプローチ
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第1章 狩猟採集経済
 人類の曙
 生産者行動理論
 続・生産者行動理論
 コモンズの悲劇
 コモンズの悲劇をモデル化する
 生産性の停滞
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第2章 農耕革命
 農耕革命と定住
 農耕革命をモデル化する
 狩猟採集経済のデメリットは解消されたか
 モラルエコノミー
 その後
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第3章 ファミリービジネス
 ファミリービジネスの成立
 消費者行動理論
 続・消費者行動理論
 主体均衡論
 ファミリービジネスにおける意思決定
 低賃金の経済か、高賃金の経済か
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第4章 資本主義
 資本主義の成立
 労働市場のメカニズム
 資本主義の成長
 無制限労働供給モデル
 続・無制限労働供給モデル
 資本主義確立の条件
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第5章 小作制度と問屋制度
 もうひとつの途
 生産管理機能のアウトソーシング
 小作制度をモデル化する
 続・小作制度をモデル化する
 問屋制度をモデル化する
 二つの途の分岐点
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第6章 産業革命
 マルサスの罠
 ソローモデルを構築する
 ソローモデルを分析する
 ソローモデルの政策的含意
 イギリス産業革命
 日本の経験
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第7章 企業
 企業の時代
 完全競争市場のメカニズム
 中小企業の意思決定
 第二次産業革命
 独占の成立
 独占企業の意思決定
 二〇世紀、そして現在
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終 章 クーリングダウン─経済史学の歴史
 「学史」を学ぶ意義?
 経済史学の誕生
 経済史学の発展
 日本の経済史学
 経済史学の現在
 その先へ
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あとがき
文献リスト

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まさにい

7
人の経済的な営みを歴史に従って並べ、それを経済理論によって説明している。近代、現代になるにつれ数式が難しくなるが、その後に判り易い解説が入り、なるほど~と納得した。最近経済関係の本を読んでいるので、次は法哲学的な本に移ろうと思っている。人権における個人の尊厳と経済理論との融合はなかなか難しいと思われるが、最近の独占化には、スミスの見えざる手は通用しそうもなく、見える手の制度設計が重要になってくるのだなぁと思った。これが難しいのだけれども……。2021/01/10

クレストン

3
社会経済史が専門の方による経済史の入門書。主に人類の社会発展を入門レベルの経済理論(主にミクロ経済学)により理屈づける内容となっている。また、経済学と歴史学の意義や方法論についての説明(序章)、経済史学の歴史(終章)も取り上げられている。講義ノートが元になっていてパッケージングされたまとまりのある内容になっている。上手く理論を使って説明してるので、入門レベルのミクロ経済理論書の副読本として読むのがいいかなと個人的には思う。勿論、経済の読み物としても示唆が多い内容だと感じた。2021/01/10

Ex libris 毒餃子

3
大学時代のゼミの先生の本。経済の歴史というよりは経済史を学問として研究していくときに、どういったことが問題となりどのような方法を用いて分析するのが適切かを論じた本。経済と歴史を学問として研究するための入門書。小作農や家族経営の経済モデルを知ることができて良かった。経済史学の本だと思って読むと良いです。2017/05/04

omoide12

0
特長は、経済史を事例として主流派経済学の考え方が学べる点。また、前近代と近代の分水嶺として、「経済観」を挙げている点。低賃金の経済観では個人賃金単価が上がると働く時間をより少なくするが、高賃金の経済観では個人賃金単価が上がると働く時間をより多くする。前者から後者への移行が重要という。 気になるのは、経済学よりで歴史学をあまり学べないことや、経済の定義を「生産・交換・流通・消費」としているにもかかわらず、このうちの「交換・流通」についてほとんど記載がない、といったこと。 2017/07/09

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