内容説明
悲願の完全犯罪を成し遂げるべく、ホテルでの密室殺人を目論む犯人。目の前の扉を閉めれば完全犯罪が完成するというまさにその瞬間、一匹の黒猫が部屋に入り込んでしまった! 予想外の闖入者に焦る犯人だったが、さらに名探偵音野順と推理作家の白瀬白夜がホテルを訪れ……。猫一匹に翻弄される犯人を描いた表題作をはじめ、蝋燭だらけの密室殺人事件をめぐって(自称)名探偵琴宮と三千万円を賭けて推理対決をする羽目になってしまう「クローズド・キャンドル」など五つの短編を収録。気弱で引きこもりがちな名探偵音野順、第二の事件簿。/【収録作】密室から黒猫を取り出す方法/人喰いテレビ/音楽は凶器じゃない/停電から夜明けまで/クローズド・キャンドル/解説=青崎有吾
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よるのもち
37
シリーズ2作目にして、10年以上の時を経て文庫化された今作。5つの短編はどれも北山作品らしい物理トリックが仕掛けられている。テレビが人を飲み込んでいたという証言が興味を惹く「人喰いテレビ」や、2人の名探偵の対決を描いた「クローズド・キャンセル」など、どの作品も良質だったが、個人的なベストは表題作の「密室から黒猫を取り出す方法」。密室に入り込んだ黒猫が犯罪計画を破綻させていく様がコミカルに描かれ、タイトルにある「黒猫を取り出す方法」が意表をついてきた。2021/04/06
coco夏ko10角
34
第2弾。まず解説の一行目と同様「ようやく!」ですよ。1巻読んだ後に「2巻そろそろ文庫化かな?出たら買おう~」からまさかこんなたつとは。音野順は変わらず、いやビクビク度上がってる?その探偵を活躍させようと白瀬白夜の強引度も上がってる。前巻での発明家殺しの関係者・笹川蘭が依頼主の『音楽は凶器じゃない』最後…これどうにかならんのか。『停電から夜明けまで』ラスト数ページ好き。『クローズド・キャンドル』トリックが著者らしくて好き。琴宮探偵はどっちかっていうとダンガンロンパ霧切の方に登場しそうなキャラだ。2021/02/14
ハゲおやじ
30
名探偵 音野の第二弾。5つの短編から構成。どれも奇想天外なトリックに驚かされる。読後の重さは無く、白瀬・音野のコンビにはホッする。「人喰いテレビ」は題名からして面白く 「停電から~」は、まさかの展開に驚く…って 「そんなロープで…」とか「そこに隠すか」や「探偵が助手の事を気付かないの」等と強引な所はあるけど 個性的なレギュラー陣も健在だし面白いよね。前作の人とか出てくるのか?と思ったけど 無かったね。今作もだけど 個性的なヒロインには また会いたいなぁ。第三弾も出ている様なので読みたいね。GW最終日…。2026/05/06
hnzwd
29
引きこもり探偵シリーズ第二弾。引きこもりなのに現場を見て推理ってのが矛盾していて。。名探偵っぽくなくて素敵。トリックがロジックに偏ったやり過ぎ感が溢れてるのは好みが分かれる所かも。2021/02/14
lucifer
27
あーやっぱり音野順シリーズは面白い。どれくらい面白いかというと、電車のなかでクスクスと声を出して笑ってしまったくらい。2作目の今回も、世界一気弱な名探偵が嫌々ながら事件を解く5作の短編集。倒叙に密室にライバル(?)出現にそして名探偵の究極の姿にと色んなバリエーションとトリックで楽しませてくれます。なかでも秀逸なのは、 音野順でしか成立させられない展開の「停電から夜明けまで」。次は何年待てば文庫化なるのかな?2023/04/05




