文春e-book<br> 図書館の外は嵐 穂村弘の読書日記

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文春e-book
図書館の外は嵐 穂村弘の読書日記

  • 著者名:穂村弘【著】
  • 価格 ¥1,500(本体¥1,364)
  • 文藝春秋(2021/01発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163913223

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内容説明

カーテンの向こうは、激しい雨と風と稲妻。
でも、平気。
だって、私はここにいる。
――穂村弘の心を捉えて離さない本たち。
「週刊文春」の好評連載「私の読書日記」3年間分を書籍化。

エッセイや評論、絵本や翻訳など幅広く活躍している、歌人・穂村弘が、
絵本、歌集や句集、名作文学に、ミステリ、SF、漫画……
幅広いジャンルから選ばれた本を丁寧に読み解きます。

【本書で紹介される本たち】
登場人物が三人のミステリー、『ポーの一族』の四十年ぶりの新作、原民喜の童話、ひと夏の物語、ブローティガンが東京を描いた詩集、『おなみだぽいぽい』という絵本、ひめゆり学徒たちの声、「クラムボン」の仲間たち、『交通事故で頭を強打したらどうなるか?』、異形のライフハック、百年前のディストピアSF、大島弓子の単行本未収録作品……

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

旅するランナー

256
週刊文春で2017年7月20日号~2020年7月9日号に連載されていた読書日記。小説、歌集・句集、絵本、漫画など、様々なジャンルの本を独特の語り口で紹介して頂けます。穂村さんこそ特別な声の持ち主だと思います。心が本の中の世界を彷徨います。あ~、また読みたい本がドッサリ増えちゃうなぁ。ヒグチユウコさんによる表紙絵も独特の魅力があって素敵です。2021/05/16

KAZOO

129
穂村さんの三冊目の読書録です。週刊文春に2017年から20年にかけて連載されたものをまとめたものです。絵本やコミックなど幅広く読まれておりますが句集や歌集が当然のことながら多いようです。また文章が短くて読んでいて小気味よさが感じられます。やはり歌人でおられるからでしょうか?2021/06/22

アキ

91
表紙のヒグチユウコの絵と「図書館の外は嵐」という題の言葉が、穂村弘の本の中にしかない世界を表わしているようでなかなかいい。やはり詩人であるからこそ、ことばに敏感な書評である。この中で紹介された本をいくつか手に取った。「フジコ・ヘミング14歳の夏休み絵日記」、Naffy「Mou」、小川洋子編「小川洋子と読む内田百閒アンソロジー」などどの本も強烈に印象に残っている。紹介された本の中で「橋本多佳子全句集」「西東三鬼全句集」とその2人が登場人物の松本清張「月光」は是非読んでみたい。清張も俳句に親しんでいたらしい。2021/03/16

クプクプ

90
この読書紹介は面白いです。精神的に追い詰められた人にはユーモアが必要という表現は当たっていると感じました。私は、つげ義春や又吉直樹くらいしかわからなかったのですが、何といっても穂村弘が直木賞をとる前の佐藤究の本を絶賛している点が絶妙のタイミングだと思いました。文字の少ない本ですが、この作品をゆっくり読むことが私にとって最高の贅沢でした。誰でも最後まで読める本なので普段、本を読まない方に特にオススメです。2021/10/26

美登利

78
ああ、穂村さんの文章は読みやすいな。押し付けがましくなく、優しい。本の紹介とまではいかないくらいの短い感想だけれど、それがかえって良かったです。読んだことのない本ばかりで、多分共読は「蕎麦湯が来ない」だけだと思います。小説以外に、歌集、絵本、漫画も多く出てきて読書量に驚き。そうだ、ほむほむは大島弓子さんの大ファンだったね。色んな漫画のセリフを書き並べてあったけれど、やはり絵が無いとその世界に入っていくのはかなり難しいと感じました。大好きな作品だと頭の中に絵とセットで刻み込まれてるものなのでしょうね。2021/03/04

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