内容説明
物語で読む『能の本』第二弾。
珠玉の15曲を劇作家の村上ナッツ先生が短編小説のように書き起こしました。
第一弾同様、各曲の導入にはつだゆみ先生の1Pマンガ入り。わかりやすく、面白く、でも本格的に能の物語が理解できます。
監修はシテ方宝生流能楽師の辰巳満次郎さんが入り、演者視点でのおもしろいポイントや通になれる能楽エッセイも掲載。読めば能楽堂に行きたくなる1冊です。
目次
・はじめに
・曲目の分類
・一~二巻掲載曲索引
・本書の見かた
・竹生島
・巴/能の型・巴
・熊野(湯谷)
・景清
・鵺/能の型・鵺
・満次郎コラム「謡と囃子について」
・石橋/能の型・石橋
・船弁慶
・姨捨(伯母捨)
・小袖曽我
・谷行
・
・満次郎コラム「演出について」
・養老
・清経/能の型・清経
・松風/能の型・松風
・蝉丸/能の型・蝉丸
・紅葉狩
・監修のことば
・主な参考資料
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoneyama
5
今お稽古中の養老を読んでみました。お稽古は何もわからず見様見真似でやっていますが、この本で、背景、意味、現代語訳などようやくわかり、助けとなります。先輩方の稽古するものも引き続き読み進めます。2巻は15曲、竹生島、巴、熊野、景清、鵺、石橋、船弁慶、姨捨、小袖蘇我、谷行、養老、清経、松風、蝉丸、紅葉刈。信州ゆかりのが、三つも。漫画と、満次郎コラムも初心者にありがたや。2019/12/23
のれん
5
演目は2巻で50近くを網羅しており、演劇の想像以上の演出の広さに驚く。 演劇は映画やドラマと違い毎回役者の影響により微妙に変化する。この本の紹介は匠であるが故に実際の演目がどのように繰り広げられるのか楽しみになった。 古典芸能、暇があれば観ていきたいもの。2018/09/20
くりりん、茶人、人工知能
0
第一弾に続き、鑑賞のお供に最適な書。 これだけ一気にあらすじを理解できるのはとてもありがたく、人間の本質は、数百年経っても変わらない、ということを再認識し、能楽が時を超えて愛される所以だろうという思いに至る。2018/07/31