内容説明
■演技のつもりだった結婚が本物で、彼の妻になっていたなんて!■ジルはスポットライトの下、ウエディングドレスを身にまとい、酔った男たちのいやらしい視線に身震いしていた。プロのアイススケーターを目指す彼女は、ショーの主役の代理をはりきって引き受けた。だが、いくら宣伝の一環とはいえ、自分を競り落とした他人と結婚式を挙げなくてはいけないなんてひどすぎる。そのとき、一人の男がステージに上がってきた。長身で黒い目の彼は、ジルの手を取ると尋ねた。「大丈夫かい?」どうやら、彼が私を競り落とし、花婿になるらしい。よかった。この人はしらふだわ! ジルはほっとして彼の手を握り、カメラの回る中、結婚の誓いのまねごとを行った。翌朝には手を振って別れ、二度と会うこともないだろう。ジルが自分の間違いに気づいたのは、しばらくたってからだった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akiyuki_1717
2
読みだして再読と気付いた。シングルマザーのヒロインは子供の頃から夢見ていたスケートショーに代役として参加したが、その省の目玉の花嫁オークションで本当に落札者と結婚したことになったと、後で知ることに。そのまま彼とは別れたが、自分むに婚約者が出来、離婚を求めて彼の牧場まで息子を連れて出かけた。彼のつぶれかけた牧場を何とかしようとする姿と、息子に良くしてくれる姿に惹かれていく。ヒロインの打算的な考え方と、片付けなければならない問題を多くし過ぎて、ロマンス感が薄々で読み疲れがした。2020/12/05
akiyuki_1717
0
ロマンス自体は悪くないけど、シリーズ物はやっぱり無理に話を通そうとしてあるので、このページ数であれこれ話を入れられると、全体がぼやけて面白みに欠けてしまうといつも思う。なんでシリーズ物にしたがるのかな?2013/05/13