Exit イグジット

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Exit イグジット

  • 著者名:相場英雄【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 日経BP(2021/01発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784296108619

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内容説明

「世界中に火種はあるが、一番ヤバいのは日本だ」!

月刊誌「言論構想」で経済分野を担当することになった元営業マン・池内貴弘は、地方銀行に勤める元・恋人が東京に営業に来ている事情を調べるうち、地方銀行の苦境、さらにこの国が、もはや「ノー・イグジット(出口なし)」とされる未曾有の危機にあることを知る。

金融業界の裏と表を知りつくした金融コンサルタント、古賀遼。バブル崩壊後、不良債権を抱える企業や金融機関の延命に暗躍した男は、今なお、政権の中枢から頼られる存在だった。そして池内の元・恋人もまた、特殊な事情を抱えて古賀の元を訪ねていた。

やがて出会う古賀と池内。日本経済が抱える闇について、池内に明かす古賀。一方で、古賀が伝説のフィクサーだと知った池内は、古賀の取材に動く。そんな中、日銀内の不倫スキャンダルが報道される。その報道はやがて、金融業界はもとより政界をも巻き込んでいく。

テレビ・新聞を見ているだけでは分からない、あまりにも深刻な日本の財政危機。エンタテインメントでありながら、日本の危機がリアルに伝わる、まさに金融業界を取材した著者の本領が存分に発揮された小説。

日経ビジネス連載時から話題となった作品、待望の書籍化。

果たして日本の財政に出口(イグジット)はあるのか!

編集者からのおすすめ:著者の代表作の一つである『不発弾』に登場したダークヒーロー、古賀遼が再び登場。過酷な運命を背負った男の生きざまに、ぜひ、触れてください。

目次

プロローグ
第1章 停滞
第2章 浸蝕
第3章 瓦解
第4章 撃鉄
第5章 撃発
最終章 無間
エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

287
相場 英雄は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、日銀厭政治経済小説でした。日本経済のExit(出口)は、ありません。 著者曰く、日本の財政は、「収入がないのに、ホストに入れ揚げた挙句、借金してまで貢いでいる」女状態とのことです(驚) https://www.nikkeibp.co.jp/atclpubmkt/book/21/281730/2021/02/27

しんたろー

202
月刊誌記者・池内が自殺した元恋人の事情を調べると、債務による日本の窮状、中小企業や地方銀行の惨状、日本の「闇」が見えてくる・・・前半は経済に不案内な池内と一緒に学べるような内容(例え話が巧い)で、不勉強な経済の仕組みが少しは理解できた。そして「ノーイグジット」と言われる日本の現状を知り愕然とした!全てが事実ではないにしろ「無関心ではいけない」と危機感を持たされ、現実の企業、政治家、コロナ渦まで織り交ぜたノンフィクション風の小説なのでリアルに恐ろしい。娯楽作的な爽快感はないが、日本人として一読の価値はある。2021/03/22

utinopoti27

179
2014年10月、それは我が国が「究極の禁じ手」に踏み込んだ入り口だった。野放図に膨れ上がる日本の借金は、今や国民一人当たり1千万円にも及ぶ。株は上がり続けるのに、いっこうに好景気を実感できない現実。何かがおかしいのではないか・・。本書は、経済雑誌の若手記者が、謎めいた金融コンサルタントとの出会いを通して知る、日本経済の闇をテーマにした物語だ。政府は日銀をいかにして支配下に置いたのか。アベノミクスとは何だったのか。先送りされ続ける膨大な負債、歪み切った政策ファイナンスの実態を暴き出す、震撼必至の問題作。2021/09/19

修一郎

150
不発弾の続編てことだけども東芝のことばっかりで古賀さんは頭に残ってなかった。今度は企業じゃなくて日銀と財政危機のお話。中小企業金融円滑化法なる時限爆弾のような法律については初めて知った。地方銀行はまさに今が正念場だ。金融緩和を今すぐやめて地方銀行を救うことが日本救済の唯一の道という考えは正直やや強引だ。産業を興してお金が回っていく社会を創っていくことが先だと思う。印象的なのは磯田副総理。こんなにあの人をヒーロー扱いして持ち上げた本は初めて。人情に篤くてドスが効いて任侠な親分だ。かっこいいねぇ。2021/07/16

ヒデキ

103
日本の経済、いや、我々の生活を支える日銀政策をめぐる、政治とマスコミのバトルを描く作品です。 個人的には、どっちも虚業だと思っていますし、 マスコミの正義なんて、全然信じてはいませんが、 我々の生活と子どもたちの未来がどうなっていくのだろうと思って読んでいました。 2021/11/18

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