内容説明
■いまわしい思い出の地で、彼は真実の愛にめぐり合った。■レイフは生まれ故郷のテキサスに向かっていた。もう二度と戻ることはないと思っていた、いやな思い出ばかりの地。だが、ダンが助けを求めている。何があったのかわからないが、親友を見捨てるわけにはいかない。十四歳で、暴力的な父親のもとを飛び出し、ダンの父親の経営する牧場で暮らしたレイフにとって、ダンは唯一の親友だった。そしてダンの妹、マンディ……。あのころ、マンディは彼に恋していることを隠そうともしなかった。その恋心が彼を十二年間も故郷から追いやることになったのだが……。でも、もうマンディもおれのことなど忘れているだろう。おれはダンを助けることだけに集中していればいいんだ。そう考えていたレイフをテキサスで待ち受けていたのは、ダンの失踪の知らせと、美しく成長したマンディだった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
9
読み終えて「よかった」と思う本ではあるけれど、感想を書くとなるとまとめるのが難しい。暴力を振るう父親から逃れてヒロイン父の牧場で働きながら学校を卒業したヒーロー。ヒーローのような子供がいることを知り、心理学を学び児童相談所で働いているヒロイン。親次第で変わってしまう子供の育つ環境についてはあれこれ考えさせられた。孤独なヒーローに体当たりするヒロインの行動には勇気と愛の裏打ちがあって、素敵な女性だと思った。やっぱり人はひとりきりでは生きてゆけない。最後の家族だんらんのシーンにはじわっと涙。2013/05/22
アカツキ
7
クレンショー一族シリーズ1作目。元軍人ヒーローは親友でありヒロイン兄から助けて欲しいと手紙が届き、二度と土を踏むことはないと思っていた故郷テキサスへ向かう。そして、ヒロインからヒロイン兄が失踪したことを知らされ…。高校卒業パーティでヒロインとキスしていたところを、ヒロイン父に見咎められて別れてから12年。ヒロインからの歩み寄りであっという間に壁が崩れ去り、ラブラブムード。二人とも思いやりがあって誠実なので変にこじれることがないのが良い。2019/09/30
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