内容説明
わたしたちの「食べ物」とSDGs
いまWFP(国連世界食糧計画)がノーベル平和賞を受賞する理由。
「生きるための食べ物」はいつから「利益のための食べ物」になったのか。
14歳から読める! わかる! カラー図版満載の“図解でわかる”シリーズ第14弾!
〈目次より〉
気候変動と食料/食料の3分の1が捨てられている/麦が都市を作った/
砂糖と奴隷貿易/イギリスは紅茶を求めて中国王朝を滅亡させた/
ファストフードの登場/独占される種子と穀物/加速する肉食離れ/
ビル街で始める都市農業/農村はテック革命で世界とつながる ほか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
PONSKE
12
「日本食のアイデンティティを守れるか」 日本は世界の動きと逆行している。食料自給率は低下し、脱肉食ではなく肉類の消費を増やす。固有の米の品種は守られず、遺伝子組み換え食品を受容する体制を整える。これはなかなかショッキングだ。いくつかの動きの背景にはアメリカへの忖度がチラつく。ナショナリズムは「内向き」と批判されるが、食に関してはもっと自国の文化を守っていくべきではないのか。これから日本食はどうなってしまうのか…。不安にさせられる問題だった。2021/04/01
スプリント
7
分かりやすい。 図書館に置いておくべき本。2021/12/22
KJ
5
非常にわかりやすい。SDGsを学ぶきっかけに。遺伝子組み換え食品(GMO)の表示が2023年の法改正で、表示がされなくなる。つまり、原材料:じゃがいも(遺伝子組み換えなし)と書かれているポテトチップスの表示ができなくなり、消費者からすると、不安になる。遺伝子組み換えが盛んなのは、アメリカ。勘繰ってしまう。2021/03/23
J.T.
3
食の現状など、なかなか参考になる。10年後、20年後にも同じ視点で定点観測したら良いと思う。カボチャの原産地はずっとカンボジアだと思っていた...。2022/07/19
Go Extreme
3
食べ物への欲求とともにあった人類の文明史1万年 食の歴史紀行:20万年間狩猟採取 1万年から穀物栽培 麦がメソポタミアに都市と文明を生み出す ギリシャ・ローマの美食→西洋料理の原型 シルクロードは小麦の道 香辛料を求め大航海時代 中南米からの野菜が世界の食文化を大きく変えた 砂糖を求めてプランテーション 産業革命から食品の工業化 人口増加→食糧生産の近代化 人と食の大問題:水不足→食料危機 食のイノベーション:健康と環境に配慮 肉食離れ 究極の地産地消 テック革命 日本の食が危ない:農薬使用対独 農協2021/02/28