内容説明
「どうすれば科学者になれるのか?」研究生活、論文、ノーベル賞、科学の面白さ……日本の科学研究を牽引した著者が実例を交えて案内する。科学を見る目がガラッと変わる、全ての人に必読の書!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
96
図書館本 かにパルサー(中性子星)の発見…。衝撃的だったそうですが、今でいうブラックホールの撮影成功のようなインパクトだったのでしょうか?通院先の近くの大型書店でもブラックホール特集やっていたのを思い出しました。 中性子星に超新星爆発にニュートリノのトラッピングが出てきて、まさかのカミオカンデまで絡んできて一人の科学者の生きざまから物理学の発展作品映像が映し出されているようなダイナミックさを楽しめました。大人にもおすすめ作品です。2022/01/03
のぶのぶ
34
これから研究する時に、「解決できていない問題は何か」「それをどうすれば解決できるのかを考え、解決策を実行すること。」、「答えがない問題をつくる」難しさを感じる。研究論文を書こうと計画する人にとっては大事。佐藤勝彦氏、宇宙のフラストレーションや中性子星のでき方を計算で求める。面白そうだが、その着想に行きつくのがすごい。よい師に巡り合うのもすごい。科学者になりたい人にとってはよい入門書。夏の課題図書、高校の部。大人が読んでも興味深い。2021/07/15
ひよピパパ
23
今年の読書感想文の課題図書。宇宙論・宇宙物理学専門の著者が、自身の歩んできた道、そして科学の魅力を語る。湯川秀樹をはじめ、ノーベル賞受賞者たちとのエピソードが面白かった。科学者になるために、どの時期に何をすべきか、高校までの学問と大学からの学問との違いもわかりやすく解説されている。「修士では『小さな城』を持ちなさい。博士では城を拠点に出撃しなさい」。博士号は「足の裏についたご飯粒」。「意志あるところに道あり」。そんな言葉が印象的。ただ、著者の人生は全体的に絵に描いたようなもので、読み物としては正直平板。2021/09/10
あっきー
17
⭐3 テーマが14歳向けの本で岩波ジュニア新書風の内容だ(中盤まで)、基本的な量子論の復習もできたし大学院生やポスドクの日常や科研費のことなども分かってよかった、佐藤先生の研究成果と世界の量子論研究の最前線が一致しているのがエキサイトする、近況中心の終盤の内容からして近年中にいよいよ賞を取った時に多くの人に読んでもらおうという準備本っぽいところもあるか?2021/02/23
おはなし会 芽ぶっく
16
第67回青少年読書感想文全国コンクール課題図書 高校 14歳の世渡り術シリーズは、この他の本も中高生に読んでほしい本です。科学者としての成果をあげるまでの経緯が細かく書かれ、また科学の理論も分かりやすく書かれています。2022/05/09