集英社新書<br> 万葉百歌 こころの旅

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集英社新書
万葉百歌 こころの旅

  • 著者名:松本章男【著】
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • 集英社(2021/01発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087211498

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内容説明

今、たどりつく。万葉集の新境地。選り抜かれた100首と独自の解釈が、新たな〈万葉観〉へと導く! 長歌、短歌、旋頭歌など、全4500余首が収められた日本最古の撰歌集「万葉集」。京都、飛鳥、奈良といった古都の散策を主題とする随筆の名手が、その中から100首を厳選し、瑞々しい解釈と美しいエッセイを添える。内乱が頻発し混沌とした社会にあって、歌の作者たちは嘆きや悦び、叶わぬ願いや迸る想いを懸命に詠み上げた。そうした先の見えない時代を生き抜く逞しさに満ちた古の詩が、私たちに今ひとたびの生命力を与えてくれるはず。詩歌の来歴はもちろん、著者自身が万葉ゆかりの地で見聞きした余話に豊かな学びと温かな癒しがある。また、躍動感のある大和路の風光描写が――たとえ物理的な移動がままならない時であっても――想像力あふれる魂の旅へと誘ってくれる座右の書。

目次

はじめに
万葉百歌撰〔一〕 ――野守は見ずや君が袖ふる 他5首
万葉百歌撰〔二〕 ――二子山を弟背と我が見む 他9首
万葉百歌撰〔三〕 ――心もしのに古へ思ほゆ 他5首
万葉百歌撰〔四〕 ――打橋わたす汝が来と思へば 他3首
万葉百歌撰〔五〕 ――まづ咲くやどの梅の花 他3首
万葉百歌撰〔六〕 ――葦へをさして田鶴鳴きわたる 他4首
万葉百歌撰〔七〕 ――三諸戸山をゆきしかば 他5首
万葉百歌撰〔八〕 ――ゆき廻る丘の秋萩は 他4首
万葉百歌撰〔九〕 ――滝の浦を見ずかなりなむ 他3首
万葉百歌撰〔十〕 ――春の柳は萌えにけるかも 他5首
万葉百歌撰〔十一・十二〕 ――山桜戸を開けおきて 他4首
万葉百歌撰〔十三・十四〕 ――本辺にはあしび花咲き 他4首
万葉百歌撰〔十五〕 ――浦潮満ち来いまだ飽かなくに 他5首
万葉百歌撰〔十六・十七〕 ――雁がねは使ひに来むと 他5首
万葉百歌撰〔十八〕 ――さ百合花ゆりも逢はむと 他5首
万葉百歌撰〔十九〕 ――沈く石をも玉とそ我が見る 他6首
万葉百歌撰〔二十〕 ――いませ母刀自おめ変はりせず 他8首
百首通覧
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はちめ

6
万葉集の入門書としてお勧め。 改めて思ったのは、初期の天皇家の人々によって詠まれた歌は、その政治的な背景を抜きにしては理解できないということ。相聞歌にしても単なる恋愛感情の表現ではなく激しい権力闘争の中における表現とならざるを得ない。そのような意味においては本書は新書であり十分な説明がされているとは言い難い点がある。 それとちょっと気になったのが、壬申の乱において大海人皇子を吉野に見送った際に「虎を野に放したようなものだ」と言ったのを大友皇子としているのは無理があると思う。☆☆☆☆★2021/01/17

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