ソーニャ文庫 呪いの王は魔女を拒む

著者名：月城うさぎ【著】/ウエハラ蜂【イラスト】

イースト・プレス（2021/03発売）

• ISBN：9784781696911

内容説明

認めない。俺がお前を愛しているなど――。

田舎貴族の娘ララローズは、
ある日突然、無実の罪で投獄されてしまう。
そこに現れたのは、以前、旅先で出会い、
名も知らぬまま淡い恋心を抱いた美貌の男。
なんと彼は、国王ジェラルドであると言う。
さらには、ララローズの曾祖母に呪いをかけられていると告げてきた。
初めて耳にする話に驚き戸惑うララローズ。
だがそんな彼女をよそに、
ジェラルドは旅先での紳士的な態度から一変、
冷酷な支配者の目で、解呪のためにその身を差し出せと命じてきて――!?

魔女の呪いを受け継ぐ国王×おせっかいな魔女の子孫、呪いがつなぐ恋の行方は――!?


【目次】
プロローグ
第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
第六章
第七章
エピローグ
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[陸抗]

先祖代々、愛する人の記憶を無くし30才で死ぬ呪いをかけられ、自身も呪いに苦しむ王ジェラルド。その呪いをかけた魔女の子孫のララローズを束縛し、呪いを解かせようと奮闘するも上手く行かず。ララローズがかなり前向きな性格なので、ジメジメしそうな設定でも暗くならず、むしろ後ろ向きなジェラルドの首根っこを掴んで引っ張っていくような印象だった。魔法使いが頼まれた事しかしなかったのも呪いが長引いた原因じゃないかと思うし、その呪いを上手く操る面々もまた。呪いの解釈に腑に落ちない部分もあるけど、概ね楽しめた。

2022/01/08

[ぐっち]

ソーニャな設定と表紙ではあるのですが、中身は田舎の温泉地（混浴）で出会った２人がひょんなところで再会。ヒロイン以外はダメな皇帝とがんばりやさんのヒロインが、初恋のひとめぼれをこじらせつつも結局ラブラブ…って話ですよね？

2021/02/27

[アキナ]

曾祖父が魔女の呪いにかけられたとして、その呪いを受け継いでいるヒーロー。曾祖母は魔女だけれども本人は魔女としての力はないと思っているヒロイン。呪いを解くには魔女の力は必須とされ拉致されるヒロイン。魔女の力もないヒロインと呪われたヒーローはどうやってその呪いに立ち向かうのか。曾祖母が発端ならと献身的に支えるヒロインが前向きで応援しやすく、そこにどんどん絆されていくヒーローも分かりやすくて良かった。事情を知ってる年寄り勢がしっかりと説明してればこんなにこじれていないはずだけど。

2021/04/05

[あさい]

気が強めだが人の良い魔女の子孫である女性と、30までに死ぬ呪いを子孫共々かけられたせいであと5年で死ぬと思っている不能で人当たりの悪い国王の話。互いに初対面の際に好意を持ちながらも次に顔をあわせたときは被害者と加害者（の子孫でありもしかしたら救いの綱）という立場になったためにうまいこと自分たちの感情を処理できなくなった二人が不器用ながらも相手を思って動くのがいい。それにしてもヒロイン強すぎない？腰が立たない！→匍匐前進で動こう！の思考が出てくるのもラストも強すぎない？

2021/02/07

[しじまいずみ]

ウエハラ蜂さんのイラストに惹かれて表紙買いだったけど両片思いな描写にやきもきしたりで面白かった。

2021/09/04