内容説明
悔いなく生き、明るく老いるために……。様々な人びとの苦悩に耳を傾ける、寂聴尼の愛に満ちた生への讃歌――悪事を己に迎え、好事を他に与え、己を忘れて他を利するは、慈悲の極なり。嵯峨野に終(つい)の栖(すみか)を定めて20余年、様々な人と出会い、苦悩に耳を傾けてきた寂聴尼が語る、生への讃歌。明日すらわからぬ無常のこの世を、明るく、悔いなく生き、老いるために私たちにできることを、何気ない日常から導きだす珠玉のエッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
団塊シニア
28
阪神淡路大震災に言及しており震災後の復興の遅れは人災だと断言してるところが興味深い、また日本人は個人の悪に対して居丈高になるくせに権力に向かっては実におとなしいという言葉は納得できます。2013/07/23
Dax
0
世の中にはタブーがある。 会社で空気を読まない発言。 パチンコ屋の換金。 高田純次に真面目な回答依頼。 寂聴さんに突っ込み。 そう、寂聴さんだから許される著書。ある意味ブランディングの至高。世の中をシンプルにフランクに捉え、軽快な持論で読者をハッピーにする。 そう、寂聴さんならね。2015/11/05