内容説明
法話、人生相談、短編小説……寂聴が贈る心のお寺――生きることが、人間も動物も植物も、困難になってきた。このような世紀末に、瀬戸内寂聴が、「あなたの心のお寺になりますように」と、今をせいいっぱい生きるための知恵を語り、はげます本。法話、写経、人生相談から、震災後の神戸を舞台にした短編小説「鱗」まで。寂聴とともに生きる人々の、必携の1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
39
寂聴さんの全てがわかる、そんな1冊だと思いました。2021/11/15
kaoriction@感想は気まぐれに
15
登録者数0って…。もっと読まれていいと思うんだけれど。人間として自分を、いまを、せいいっぱい生きる知恵が詰まった一冊。法話に人生相談などの他に、阪神淡路大震災後の神戸と女性を描いた短編『鱗』も。古い本ではあるが人間として生きる本質は何年、何十年経っても変わるものではなく、寂聴さんの二十年前の言葉も全く古びない。本書は阪神淡路大震災直後に書かれたものがまとめられているが、3.11を経験したいま、経験後だからこそ、もっと読まれるべきで、寂聴さんの更なる想いも聴いてみたいとも。短編『鱗』だけでも一読の価値あり。2013/07/20
popo
3
瀬戸内寂聴さんへ、みんなが悩みを話にくる。 それに答えてる寂聴さんの言葉が身にしみる。 時には厳しく、時には優しく、 、人の話を聞いてあげるだけでいいんです、そして体の何処かを優しくさわってあげましょ。 、、たしかに、それだけ救われるような気がします!2015/06/29