内容説明
なぜ「会いたくて震える」のか? 「自分らしさの檻」って何? その答えは、哲学の中にあった! Jポップの名曲の歌詞を分析した、最も分かりやすい「哲学入門」。Jポップの歌詞を哲学で読み解く! ――Jポップは、しばしば「自分」や「愛」「人生」をテーマとし、その歌詞は、シンプルであるがゆえに我々の胸に響く。一方、複雑な事象の本質を突き止め、露わにして見せようとするのが哲学ならば、両者は、密かに同じ企みを担っているとは言えまいか。Jポップの名曲を題材に誘う、いま旬の哲学入門!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はっせー
109
面白い切り口の本であった!Jポップは私達の日常に溢れている。そのJポップの歌詞を深く読み解き哲学的な視点で考えるため面白い!また先生と生徒の麻衣の会話方式のためわかりやすい。ここで出てくるテーマは自分。恋愛。人生。死。時間の5つのテーマで1つのテーマにつき3曲登場する。また1曲につき1人の哲学者が登場しその考えが出てくる。私は特に時間の中に出てくる東京事変「閃光少女」の解釈がおもしろく勉強になった!テーマテーマに合わせて曲を聞きながらこの本を読むとさらに深く理解できるのかなと思ったのである!2022/06/04
けやき
50
Jポップの歌詞と哲学理論のコラボ!知らないJポップや哲学者もあったけど、概ね有名なものでした。面白い試みだと思うし、実際面白かった!ツチノコハンター見習いを尊敬できる生き方をしたいなぁ。2016/10/27
レモン
46
有名なJポップ15曲の歌詞を、恋愛や時間、死、人生などのテーマで哲学するという面白そうな試みに惹かれた。しかし、15曲中脳内再生できるのはせいぜい5曲ほどで、今も好きでよく聴くのは「天体観測」と「閃光少女」だけ。他の曲もよく知っているとより楽しめただろうな。「閃光少女」の今現在この瞬間をテーマに据えるって、なかなか難しいと思う。軽い、ありきたりな歌詞と思っていたが、解きほぐすと読み応えがあった。それだけ人間はずっと同じことで悩み、普遍的な真理に到達しているということか。2022/06/14
あも
42
レイディオのネタになるかと思い読んでみた。Jポップの"歌詞"を題材に、自分・恋愛・時間・死・人生を哲学する。「先生」と「麻衣さん」の2人による会話形式で進むため、入口と語り口はライト。だが内容は真面目。自分らしさの檻って?私以外私じゃないの?会いたくて震える?誰かの願いと私の思いは共存できない?から、ニーチェやカント、キルケゴールらの命題に話を展開していく。哲学に触れるきっかけとしては悪くないかな。著者は大阪大学の院生らしいが、実際に大学でこんな講義があったら面白かったろうなと思った。勿論曲を流しながら。2017/06/14
ま
34
将棋の糸谷八段との対談では食われ気味だった印象の著者。本書の方が先だけど、いい意味で期待を裏切られた。特にラストのyell(いきものがかり)をニーチェで解き明かしたのは見事でした。安心と信頼の対話形式。読みやすかったです。2022/08/10
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