内容説明
いくら食べてもおなかがすいて、直ぐに倒れてしまう。
そんな、原因不明の特殊な虚弱体質のせいで、ふつうの人生をあきらめていた大島小鳥(おおしま ことり)、18歳。病欠続きで、ついに出席日数が足りず、高校を留年してしまった。
ある日、行き倒れていたところ、ミステリアスな、美貌の料理人・坂頼兼(さか よりかね)に助けられる。小鳥を助けた彼は、突然「僕と、結婚しませんか」と誘い……疑問を抱きつつも、打算で結婚生活をはじめることに。彼の作った料理だけが、なぜか彼女を満たし、健康に生活させてくれたからだった。
「彼はなぜわたしを助けたか」? 疑念はふくらむ一方だけど、満たしてくれる料理を通して、頼兼のとなりがだんだん居心地よくなって――。
舞台は鎌倉。訳アリ大食い女子高生が、ミステリアスな美貌の料理人とはじめる、怪異彩る契約結婚譚。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
52
いっぱい食べても体力が続かない女子高生の小鳥ちゃんは行き倒れているところを、茶寮かみくらの美しい料理人・坂頼兼におにぎりを食べさせてもらって体力が回復する。そして下宿人のような形の夫婦になる。閑古鳥の鳴く「かみくら」だが頼兼には裏の怪異相手の料理人というお仕事がある。舞台になっている鎌倉がものすご~く田舎のように感じられる作品。2022/11/18
はつばあば
42
一風変わった夫婦、と言っても嫁の方は高校生、夫は料理人。大飯喰らいの嫁とその嫁に一途に料理をこしらえ食べさせる夫。・・嫁を太らせて食べる妖??。いえいえ二人共ヒト。疑惑に満ちた夫・・青髭?(笑)。今の若い人は恋愛結婚が多いから、こういうミステリアスな同居結婚(昔はお見合いです)・・気持ちが通じ合うまでのしんどさ・・内容も面白かったけれど・・新婚時代を思い出しました(^^;。2022/10/08
坂城 弥生
40
ほのぼの美味しいお話でした。2021/04/07
よっち
38
いくら食べてもお腹が空く原因不明の虚弱体質による病欠続きで出席日数が足りず、ついに高校を留年した大島小鳥18歳。ある日行き倒れていたところを、助けてくれたミステリアスな料理人・坂頼兼と結婚……とは形ばかりの奇妙な同居生活を始める契約結婚譚。鎌倉を舞台に出会った人をその特異体質で頼兼ととともに救う一方で、なぜ彼はわたしを助けてくれるのか?という疑念を膨らませてゆく小鳥。まあ確かに彼は分かりづらいしもっともな疑問でしたけど、頼兼の作る美味しそうな料理を通じて心を通わせてゆく二人の関係はなかなか良かったですね。2021/02/15
よっしー
21
表紙絵で選んだ一冊。なんというか…絵と話の内容が合ってないような印象を受けてしまいました。燃費の悪すぎる小鳥、食事で夜ノ人を導く頼兼が結婚して一緒に暮らしてはいるものの…甘さがほとんど感じられず。結婚の意味合いは最後に明かされましたが、なんて安直なと言いたくて…。後は個人的にはご飯の描写がもう少し欲しかったですね。テーマとしては面白かったですが、色々ひっかかる部分がありました。2021/12/22
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