角川文庫<br> 教室が、ひとりになるまで

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角川文庫
教室が、ひとりになるまで

  • 著者名:浅倉秋成【著者】
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • KADOKAWA(2021/01発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041096857

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内容説明

北楓高校で起きた生徒の連続自殺。ショックから不登校の幼馴染みの自宅を訪れた垣内は、彼女から「三人とも自殺なんかじゃない。みんな殺された」と告げられ、真相究明に挑むが……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kanonlicht

183
最近流行りの特殊設定ありのミステリ。能力隠匿系にありがちな、こう思わせといて実は…みたいなところは割とあっさりしていてやや肩透かしの感が。むしろ謎解きよりも、スクールカーストや同調圧力、陽キャと陰キャの分かり合えない隔たりなど、高校生の抱える闇の部分に迫った青春小説の趣が強いと感じた。あまりに命が軽く考えられていることに違和感を覚えるけれど、それは自分が歳とったからで、実際の中高生が読むとまた違う見え方があるんだろうな。2022/05/10

美紀ちゃん

180
「助けて、3人とも自殺じゃない!みんなあいつに殺されたの」と隣りに住む美月(幼馴染)が言う。学校創立から代々伝わる特別な能力が謎でハラハラした。 主人公の垣内は、嘘を見破る能力。あとの人はどんな能力なのか?創立者の書いた本!なるほど! 近くに人がいるのは、煩わしい。けれど、1人でいるのは耐えられないくらい寂しい。ラストには光がさす。面白かった。「六人の嘘つきな大学生」も先が予想出来ず、意外性があり面白かった。これもなるほどと唸るポイントが後半にたくさん出てくる。伏線の回収もお見事。 面白かった!2022/03/09

ハゲおやじ

141
三人の生徒が自殺し全校集会から始まる。垣内は、同級生を気遣う先生達の伝言係で美月を訪ねて…。特殊能力設定の話で、その縛りが絶妙で引き込まれる。犯人+能力探しを中心に進み、犯人の動機が読んでいるこちらにも重くのしかかる。…って 教師/クラスメートの嘘とか 高校時代から建前社会になっていたのかなぁと自分を振り返る。私も垣内と同じで”ひとり派”だったから、余計に終盤はグサグサ来たなぁ。カーストの上下共にお互いの気持など わかるはずもないか…。でも、隣に美月が居たら私なら最高なんだけどね(どーでも良いね)。2024/01/08

116
タイトルに惹かれて読みました。「教室が、ひとりになるまで」どうするのだろうと興味が沸いて、他の生徒が帰宅するまで残って何かをするのかなぁとか、もしや他の生徒を全員殺すとか?読む前から色々と空想してみたんですが半分ハズレで半分アタリみたいな?犯人(?)の目的には同意するけれどやり方を間違えたね。「私の究極の目的は、たぶんあなたたちと同じ。真の意味であのくだらないスクールカーストを撲滅させること。」スクールカーストなんて本当にくだらなくて、いらない物だなと思いました。 2023/12/20

やっちゃん

113
隠キャの性根を見事に剥き出しにしてる。自分もひとりが大好きだけど別に陽キャがどうこうは特にないけどな。嫌いな人ともうまくやれるのが大人だよね。若者の負の部分ばかりで若さ溢れる青春は皆無だったがたまにはこんな黒い青春小説もいいかも。2023/03/03

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