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内容説明
ルワンダ大虐殺によって、手足を奪われた人たち。障害のある人の尊厳を取り戻し、未来へと歩む手助けをするため、義足を配布する活動を20年続ける日本人義肢装具士を紹介するノンフィクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
38
児童書でありながら、全ての人が読むべき本だと思う。大虐殺などのニュースは、これまでもあったが、その根っこにあるのが、いわゆる先進国の傲慢さだ。そこを理解することも大切。そのうえで、現地で義肢装具士として動き、人を育てることの凄さを感じた。旦那さんの「まずはやってみて、そこから考える」という姿勢・強さが、大きな原動力になっている。それは、過去は過去として、前を向いて進むことの意義の大きさだと思う。2020/05/22
Nobuko Hashimoto
34
新聞の特集記事で知って速攻で読了。1994年の大虐殺が今も記憶に残るルワンダで、パートナーとともに義足をつくる活動を続けている日本人女性がいるとは。虐殺の背景と結果、その後の国と社会の建て直しについても噛み砕いて書かれていて、たいへん面白い。汐文社はいい児童書を次々出すなあ! ところが最近、彼らの活動拠点が突然取り上げられ、施設が解体されたという。コロナで講演会なども開催しづらい状況とのこと。https://mainichi.jp/articles/20200612/dde/012/040/005000c2020/06/16
退院した雨巫女。
17
《私-図書館》大量虐殺より、きっかけをつくった人の悪意がこわかった。身体の一部を失くした人々の為に頑張ってほしい。世界の歴史や、暮らし等を知りたくなりました。2021/09/05
ぽけっとももんが
15
ルワンダで、ルワンダ人のご主人とともに義肢装具士として活躍する真美さん。20年前の虐殺や地雷で義足を必要としている人がなんと多いことか。児童書ではあるけれども、ルワンダの置かれた状況や問題点、自然に恵まれた美しい国であることなどもわかりやすく書かれている。奇しくもパラ陸上で義足の選手たちの活躍を毎晩ニュースで見ているこの時期。パラリンピックでルワンダの選手を応援できたら嬉しい。2019/11/17
tjZero
11
’94年に起きた大虐殺により、多数の上下肢欠損者がいるアフリカ・ルワンダ。現地に渡って、義手義足を提供する活動をしている義肢装具士・ルダシングワ(旧姓・吉田)真美さんを描いたノンフィクション。物資も支援も皆無の状態から、多くの人々に笑顔をとり戻させた不屈の活動には頭が下がる。下肢欠損のスイマーがパラリンピックに出場して、万雷の拍手を浴びる場面など落涙必至。LGBTだけでなく、障がいのある方々をも含めて多様性のある、包容力のある社会を作っていかねば…と強く感じさせられた。2021/01/14