山と溪谷社<br> ヤマケイ文庫 山小屋の灯

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紙書籍版価格 ¥1,100
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山と溪谷社
ヤマケイ文庫 山小屋の灯

  • 著者名:小林百合子/野川かさね
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 山と溪谷社(2021/01発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784635049054

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内容説明

登る先にはいつも山小屋があって、その灯が、歩くべき道を教えてくれる。

「山小屋」という響きにどこか憧れを持ってしまうのはなぜでしょう。
本書は山小屋をこよなく愛し、全国の山小屋を訪ね歩いてきた編集者と写真家によるフォトエッセイ集。
東京から日帰りでふらりと登れる高尾山、静かな森歩きを楽しめる北八ヶ岳、温泉を楽しめる東北の山。山々が果てしなく連なる北アルプス最奧まで。
山が違えば山小屋の佇まいも変わり、出会う人も様々です。
本書では著者たちが2年間に歩いた山と滞在した山小屋16軒について情感豊かに、ときにユーモアたっぷりにそのエピソードが語られます。

山頂を目指してせっせと登る山もいいですが、個性豊かな山小屋を目的に登るゆったりした山登りがあっていいと著者たちが語るように、山と人、山と街をつなぐような、感性豊かな登山の楽しみをじっくりと味わえる一冊です。
写真家・野川かさねによる、美しい撮り下ろし写真も満載です。
巻末には登場した山小屋の詳細情報やそこに至るまでの詳細なルート情報、地図なども収録。
春夏秋冬、季節ごとに訪れたい山小屋が見つかるはずです。

■掲載山小屋
十文字小屋(奥秩父)/山の鼻小屋(尾瀬)/丸川荘(大菩薩嶺)/マナスル山荘本館(南アルプス前衛)/ころぼっくるひゅって(霧ヶ峰)、蓼科山荘(八ヶ岳)/両俣小屋(南アルプス)/雲ノ平山荘(北アルプス)/船窪小屋(北アルプス)/駒の小屋(尾瀬)/雁坂小屋(奥秩父)/城山茶屋(高尾)/嘉門次小屋(北アルプス)/日の出館(富士山)/くろがね小屋(東北)/しらびそ小屋(八ヶ岳)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うにせん

9
登山よりも山小屋を目的とし山を楽しむ本。すっと心に入ってくる自然な文章で、面白いし読みやすかった。羨ましいほど山小屋を楽しむことに長けている。お酒があってこそな感じもありつつ、それを抜きにしても、山小屋で出会う人との交流がやはりテント泊では得られないかけがえのない記憶となっている。紹介されている小屋のほとんどに行きたくなった。それに10年後なんかじゃなく今行かなければと思う。変化を恐れるわがままな気持ちに共感。そして山岳編集者なんて憧れる。野川さんの原人ぶりもすごい。山での危機対応能力は見習いたい。2021/09/08

あきひと

6
山頂を目指して山小屋を素通りしてしまうことが多かった私だけど、コロナ禍が開けて山小屋泊が一気に増え、山小屋こそ自分の別荘と思い始めていた。 本書を読んで、山小屋を目指す登山もありだなあと思える。小林さんの文章と野川さんの写真から山小屋の佇まい・料理・おもてなしほか、それぞれの山小屋が独自に持つ魅力がよく伝わってきた。メモに残した山小屋は6件、すぐにでも行きたい。2023/07/23

きゅー

5
女性二人の山小屋探訪記。山の本はよく見かけるが、山小屋の本となるとあまり目にしない気がする。どの山小屋も主人の色が濃く出る個性的なものばかり。小屋の主は登山者の心と体を癒やし、天候を気にかけ、夜はともに酒を飲んで親交を深めたりする。そしてまた本書には、山を楽しむ知恵が多く紹介されている。早足で尾根伝いを縦走するばかりが山の醍醐味ではない。たとえば富士山に1合目から登り、7合目の山小屋で一晩を明かし帰路につく楽しみ方など。ベテランならではの山の嗜み方に恐れ入る。山に登り、人と出会うことの楽しさに溢れた一冊。2023/02/27

yumyum

4
八ヶ岳ののほほんで購入しました。のんびりしたい本屋さん。そして山小屋にものんびり遊びに行きたいです。

みけのすずね

2
山と渓谷社の女性編集者が、個人的に好きな山小屋の話を集めている。全く登山はしないし山小屋も行った事がないけれど何かいいな、味わいがあるなと思える。山小屋の主人たちの佇まいや見知らぬ同宿者同士で語り合ったり、酒を酌み交わしたり、温泉に浸かったりするひと時が読んでいてあたたかい。2022/01/09

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