角川文庫<br> モモコとうさぎ

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角川文庫
モモコとうさぎ

  • 著者名:大島真寿美【著者】
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • KADOKAWA(2021/01発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041092965

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内容説明

モモコ、22歳。就活に失敗して、バイトもクビになって、そのまま大学卒業。もしかして私、誰からも必要とされてない――? 現代を生きる若者の不安と憂鬱と活路を見事に描きだした青春放浪記!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

エドワード

26
風変わりな家庭に育ったモモコ、22歳。大学を出ても就職できず、バイトも全てクビになり、家を出てぬいぐるみのうさぎと共に旅に出る。友人宅、兄の独身寮、幼い頃家族四人で暮らした海辺の町、父の故郷の山村。どこでもせっせと働くモモコ。医療施設の集まる町の外国人たち、高齢者ばかりの限界集落。優しく素直なモモコに安住の地がない今の日本の光景だ。最後にたどりつく、うさぎの発明者の町・桃源郷の不思議なコミュニティ。貧しいけれど老若男女が幸せに暮らす。大島さんの理想郷の一つだろう。<人と暮らす>ことを考えさせられる物語だ。2022/05/16

YH

4
一言でいえば、モモコの自分探しなんだけど、旅の途中で出会う皆がいい味。みね婆もりるさんも素敵。りるさんの踊りはピナ・バウシュを想像してしまう。ただ、ウサギっていったい何だったんだろう。若干の蛇足感。2022/10/08

Mimi Ichinohe

4
不思議なうさぎの人形をもって放浪するモモコ(23歳)の物語。モモコがお父さんの生まれ故郷の田舎へたどり着いたとき、お世話してしてくれたお婆さん、みね婆が素敵です。標識のような人。そこにいて、そこがどこかを知っていて、そしていくつかの行先を示してくれるような、そんなみね婆。2021/07/31

annzu

3
掃除がこんなにも人の役に立つなんて。知識があって、それを活用できるって強い。それから裁縫。いつの間にかしていることって、やっぱり好きなことなんだろう。私には何も見つからないけど、それでも今も流れている途中で、きっとどこかには流れ着く。そう思って過ごしていくしかない。2023/11/13

ぴかぴか

0
父が早逝したあと、貧乏な暮らしや、お金持ちの暮らしと起伏に飛んだ成長期を過ごし大学卒業したものの就活に失敗し。。さてその後のモモコの人生はどうなっていくか・・子供の頃読んだ冒険小説みたいとあちこち何度も読み返しつつ読了(半月もかかった)、あちこち放浪は、自分の居場所を探す旅・・旅は終わることはない。なんとかなるよねと元気になれるし、ももこはこの後どうなっていくんだろうと心配と興味がわいている。2025/01/06

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