ほじくりストリートビュー

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ほじくりストリートビュー

  • 著者名:交通新聞社
  • 価格 ¥1,144(本体¥1,040)
  • 交通新聞社(2021/01発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784330776170

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内容説明

誰もが見落としがちな地図上の面白い地形や謎のスポットを、実際に能町氏が現地に行ってほじくってきています。

「グーグルマップ上の「黄色い人」になりたい。あの黄色い人、ドラッグ+ドロップだけで現地に行けて、ストリートビューが見れちゃうじゃないか。うらやましい。
(中略)
 そんなわけで、この本は私がただ単純に東京近郊の「地図で気になったポイント」に片っ端から行ってその場所についてほじくってみる、それだけの本です。私が実際に行った場所を7タイプに分け、観察記を書きつらねております。変なジャンル名ばかりですが、「風景住宅」は風景としてすばらしい住宅群、「構造と建築」は大きな人工建造物のことーーなど、私の独断で強引にタイプ分けしております。
 これに刺激されて、ある程度の人が、全く何の美的価値もなさそうな裏路地などに目を向けてくれたらいいな。あんまりこの楽しみ方が広まりすぎても嫌なので、ほどほどで!」
(「はじめに」より)

目次

■目次
[因果な境目・道の形]
新宿御苑にはみ出した謎?の住宅地[渋谷区]
百人町の住宅密集地の網目のような道[新宿区]
新宿御苑北東の削られたような一角[新宿区]
地図に道がない三田5丁目9番地[港区]
茗荷谷の地下鉄操車場脇の不思議な十字路[文京区]
ど真ん中を地下鉄が突っ切るコノ字型の道[文京区]
漁師町の面影が残る浦安の超細い路地[千葉県浦安市]

[暗い道・危ない道]
泉岳寺から東に進む暗いトンネル状の道[港区]
新宿駅すぐの誰も気づかない路地[新宿区]
大崎駅そばの3線路に囲まれた空間[品川区]
平面地図では構造が分からない首都高目黒入口から北に歩く[品川区・港区]
都道のなずなのに妙に細~くて気になる道[世田谷区]
中央大学キャンパス隅のトンネル[八王子市・日野市]

[傾斜、それは坂]
台湾料理店『麗郷』わきの美しい坂[渋谷区]
市ヶ谷の“大日本村″あたりの坂、階段、抜け道 その一[新宿区]
市ヶ谷の“大日本村″あたりの坂、階段、抜け道 その二[新宿区]
横浜の高級住宅街を潜り抜けるクネクネの坂[横浜市中区]
日野市南平の住宅地にある七曲りの道[日野市]
川崎市の飛び地のすさばじい傾斜 その一[川崎市麻生区]
川崎市の飛び地のすさばじい傾斜 その二[川崎市麻生区]

[風景住宅]
どの駅からも遠く離れた予想外の住宅地(セレブタウン三大路地)[港区]
広尾駅前の住宅密集地(港区三大路地)[渋谷区]
高輪の谷間にはまる住宅密集地(港区三大路地)[港区]
動物園には入れない大傾斜住宅地[日野市]
新幹線から見える気になる住宅群[神奈川県平塚市]

[構造と建築]
西台駅前にある“ラピュタ団地″その一[板橋区]
西台駅前にある“ラピュタ団地″その二[板橋区]
新富町駅すぐの複雑な交差点[中央区]
上越新幹線と東北新幹線の分岐点[埼玉県伊奈町]
中野区立第四中学の中に架かる橋[中野区]
住民には必要不可欠な西八王子の手作り橋[八王子市]
ほとんどの車両は渡れない今どき珍しい木製の橋[群馬県高崎市]
天国のような立地のスターバックス[世田谷区]

[鉄道もバスも]
東葉高速鉄道東海神駅2番出口[千葉県船橋市]
大森の下町とモノレール駅をつなぐ橋[大田区]
三方を川に囲まれた堀切駅[足立区]
線路に挟まれた赤羽八幡神社[北区]
太い幹線道路と田舎道、その下にこっそりおニュー鉄道[茨城県つくば市]
憧れの長久保へバスの旅[杉並区~練馬区]

[行き止まり・どん詰まり]
練馬区・杉並区・武蔵野市の境にあるバスの終点[練馬区・杉並区・武蔵野市]
東大駒場キャンパス西側の行き止まりだらけの一角[世田谷区]
子安駅から東にのびる線路と線路の間の道[横浜市神奈川区]
代田橋駅東 線路をくぐる玉川上水[世田谷区]
高田馬場駅北口すぐの謎だらけの行き止まり[新宿区]


■著者紹介
能町 みね子(のうまち みねこ)
北海道出身、茨城県育ち。著書に、『くすぶれ!モテない系』(文春文庫)、『雑誌の人格』(文化出版局)、『お家賃ですけど』(東京書籍)、『ときめかない日記』(幻冬舎)、『言葉尻とらえ隊』(文春文庫)、『能スポ』『能サポ』(いずれも講談社文庫)、『きまぐれミルクセ~キ』(オレンジページ)、『逃北』(文春文庫)など。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

75
地図上で「?」となった不思議な地形を実際に歩いてみるルポ。相変わらず目の付け所がいい。東京都心と呼ばれるところでも、まだ戦前・戦後直後の面影を残しているところはぽつぽつ存在する。今度は東京近郊から少し離れた土地に行くのも読者のニーズがあると思う。2017/06/06

sofia

57
おもしろかった!地図好きにはたまらない。地図好きじゃない人は「ん?それで?」と思うだろうな。真剣に読むあまり写真、地図、イラスト、さらには最初の写真まで戻ったりとページを戻ったり進んだり大変だった。知っているところ1点、思い入れのあるところ1点、思い入れのあるところに関しては「ここはたくさんの人が昔は使っていたんだよ!」と言いたい、言いたい!!2018/01/24

おかむら

48
街歩き本ではありますが非常にマニアック。店の紹介とか一切ないよ。でも地図好きにはとても楽しい! スマホでGoogleマップ見ながら交互に読みました。なるほど気になる変な道や路地や橋。能町さん線路と線路の間が好きだなー。そしていくら好きでも東北新幹線と上越新幹線の分かれ目に実際行くからなー。なんもなさが面白かったけども。あと赤羽八幡神社、スマホで見たストリートビューが東京なのに雪景色でちょっと良かった! この企画、BSジャパンとかで5分ミニ番組にしたら絶対帯予約して見るな私! 能町さん声の出演だけでもいい。2017/10/20

竹園和明

38
街を歩いていると、異常に細い道や意味不明な建物があったりします。初めて通った道のそんなワケあり風の場所に遭遇すると、妙にワクワクしませんか。自分の地元にも昔「唐傘通らん通り」なんて粋な名前がついた路地がありました。未知なる街角に足を運び、そこを“ほじくる”のはとても楽しい😅。本作は稀代の“ほじくリスト”能町みね子が都内の奇妙な街角を訪ねその地を解析するという高尚な一作。絵や写真付きです。麻布十番や広尾など、高級住宅街に今も残る下町的な住宅密集地は一度見に行きたい!。これ、結構楽しめますよ😄2021/09/19

Tui

35
Googleマップを眺めるのが好きだ。気になった地形があれば、実際にその地に立ってみたくもなるものだ(けど、なかなかできません)。それを実践、つまりリアルストリートビューしたのがこの「散歩の達人」連載中のゆるいお散歩コラム。選ぶ目線がとてもいい。境目、傾斜、どん詰まり。微妙な郊外から都心のど真ん中まで、歩いてみてます能町みね子。写真とイラストがもっと多いほうが分かりやすいかなという不満さは残るけど、実際に行って見たくなる感がだからこそ増すって仕掛けでもあります。2017/10/22

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