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内容説明
日本の数学は一七世紀半ばから中国の影響を脱して独自の発展を遂げ、関孝和や建部賢弘の業績は世界的なレベルに達した。また、ベストセラー『塵劫記』をはじめ多くの優れた教科書によって、社会全体の数学力が高まった。さらに趣味として数学を楽しむ者も多く、その名残は今日でも神社仏閣に奉納された算額に見ることができる。高度な数学研究から庶民の楽しみの数学まで、最新の研究に基づき、江戸に花開いた豊かな数学文化を繙く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
to boy
23
江戸時代に花開いた和算ってどういうものなのかなかなかイメージがつかめなかったけれど、この本でなんとなくわかったような気がしました。日用(両替、測量、年貢の計算など)の為の数学は基本的な事として、それ以外では幾何学の複雑な問題を趣味として楽しんでいたんですね。物理化学がほとんど発展していなかったので学問としての数学は必要とされず、無駄に難解な問題を作ったり解いたりして算額として神社に奉納して楽しんでいたとの事。明治になってからの数学の変遷は興味深かった。2021/02/06
黒豆
4
江戸時代の数学(和算)は、結構すすんでいたという事前情報(思い込み)と、関孝和という有名人(これも事前情報)から興味を持ち読む。もう少し和算の具体例を期待したが、人物と時代背景に終始した感じで少し期待外れだった。2021/02/08
takao
1
ふむ2021/08/31
Meistersinger
0
1627年刊行の塵劫記に始まる和算の歴史。関孝和の家計事情など。2021/04/02