内容説明
コロナ禍の中で多様性を新たに捉え直し、東京の可能性と未来を考察する、山口周の「東京の多様性の現在」。
多様性を表現または研究の大きなテーマ、または背景にしている、東京在住の知識人やクリエイターである、隈研吾、ドミニク・チェン、李晶玉、ニコライ・バーグマン、レスリー・キー、フジコ・ヘミング、大友克洋、トーマス・フレベル、大隅良典各氏への取材を通して、多様性という生き方をそれぞれの経験から提示する「多様性と私」。
留学の歴史的ダイナミズムとこれからの可能性を探る、斎藤幸平の「留学の歴史と未来」。
編著者滝久雄がこれまでの人生経験に基づいて得た論考「多様性が創造性を生む」。
今後の東京の創造的多様性とその方向性を考察するとともに、自分らしく生きるためのヒントを提示する、学生、一般人、経済人、日本のリーダーたち必読の1冊。
目次
(1) 東京の多様性の現在 山口周
(2) 多様性と私 多様性と向き合うキーパーソンたち
多様性を持って世界と接する 隈研吾
倫理的な好奇心を育む ドミニク・チェン
共同体と個人の新たな関係を描く 李晶玉
花を違う視点で捉え直す ニコライ・バーグマン
アートの魔法で偏見を乗り越える レスリー・キー
音楽に国境はない フジコ・ヘミング
多様な刺激が創作を生む 大友克洋
国際的でローカルな食を極める トーマス・フレベル
多様性が独創的な成果につながる 大隅良典
(3) 留学の歴史と未来 斎藤幸平
(4) 多様性が創造性を生む 滝久雄
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
May
4
李晶玉、大隅良則の語りと斎藤幸平の文章が面白かったです。特に李のそれは、韓国では在日という概念が忘れさられていることなど初めて知ったことも多い。本書の主たる成分は東京の多様性ではなく、他国・他文化の人たちとの交流による文化的な多様性への気づきと受容、それを得ることでなしえるものがあること、そして、そうであってこそ社会はよりよくなっていくということでしょうか。一旗揚げた、もしくはそうなろうとぎらついている経済人(ちょっと軽蔑した見方、やっかみ感情が入ってます)が関与している本とは一線を画す良い本でした。2023/07/29
Koki Miyachi
3
東京の多様性のあり方について、識者へのインタビューをもとに編纂。コロナの最中の編集のため、かなりコロナの影響が大きい話に全振りしているのがやや気になるが、多面的に東京を見るという意味でいい刺激になる。コロナ後のバージョンも是非お願いしたい。2023/06/01
ぽー
2
これも“人新世”の斎藤幸平の文章を読みたくて借りたのだけど新渡戸稲造「武士道」を読んだ事からの自身のアメリカ留学記だけでなく第1次大戦後のハイパーインフレに乗じてマルクスの原書を買い漁った日本人留学生の話など興味深い。ニコライ・バーグマンが何故か川越の花屋で修行を始めた話やフジコ・ヘミングの苦労話も壮絶。東京に住んでいると40年前とかに比べたら格段に多様化してると思うけど差別がひどくなってる分野もあるし良い事と悪い事が非ゼロ和になる道は長いなと。2021/11/14
Go Extreme
1
東京の多様性の現在 多様性と私 隈研吾:多様性を以て世界と接する ドミニク・チャン:倫理的な好奇心を育む 李晶玉:共同体と個人の新たな関係 ニコライ・バーグマン:花を違う視点で捉え直す レスリー・キー:アートの魔法で偏見を乗りこえる フジコ・ヘミング:音楽に国境はない 大友克洋:多様な刺激が創作を生む トーマス・フレベル:国際的でローカルな食を極める 大隅良典:多様性が独創的な成果につながる 留学の歴史と未来 多様性が創造性を生む2021/03/01
トゥーサー
0
東京がこれからも多様性を発揮していくために、新型コロナという未曾有の状態において、新しい価値観に舵を取れるかが重要だと思う。この状態において、各人が自分事として「どういう生き方をしたいのか」ということを考える状態になったと思う。これからの東京、日本の発展のために、そうした「自分がどうありたいのか」という気持ちを改めて大事にしていきたい。2021/01/26
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