#失恋したて

著者名：中村航【著】

ステキブックス（2021/01発売）

• ISBN：9784908588808

内容説明

「彼女が失恋したばかりだって僕にはすぐわかったんだ──」
失恋したての就活生・なつきと、小学生ユーチューバー・遥希の、ちょっと不思議な夏休み。

女子大生のなつきは就活がうまくいかず、大学の先輩で社会人の恋人・亮平とも予定が合わずに会えない日々が続いていた。
亮平の長い出張に合わせた北海道旅行で、二ヶ月ぶりに会うことになったふたり。
しかし、亮平と待ち合わせした幸福駅でなつきを待っていのは、全然、幸福じゃない出来事だった──。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

就活がうまくいかず、社会人の恋人・亮平とも予定が合わなくて会えない日々が続く就活生のなつき。彼の出張に合わせた北海道旅行での思わぬ失恋と、そこから始まる少し不思議なひとなつの物語。彼と待ち合わせた幸福駅でなつきを待っていた全然幸福じゃない出来事。彼女の叫びを撮影してバズらせた小学生ユーチューバー・遥希、その父親と三人で一緒に巡る失恋旅行。彼女に届くたくさんの共感や悩みコメントがあって、楽しい旅は少しだけ自分らしさを思い出させてくれて、少しずつ前を向く元気を取り戻してゆく彼女の姿がとても印象的な物語でした。

2019/09/22

[れもん]

図書館本。彼氏と北海道旅行をするために向かった待ち合わせ場所で振られる、なつき。泣き叫ぶなつきを、勝手に動画に撮りSNSにあげた親子と出会い、一緒に北海道観光をすることに。。失恋したてのなつきと、「失恋したての女の子」という自作映画を撮った槙田さんと、その息子と…三人の出会いが旅が素敵だった。いろんな形の恋愛があって、いろんな形の失恋があって、みんな、なつきの泣き叫ぶ姿に惹きつけられて、それがなつきの背中を押すキッカケになって…こんな失恋いいなぁ。失恋しないほうが良いではあるけど。。

2025/10/10

[キラ@道北民]

LINEノベルで軽い恋愛小説と思って手に取ったが、失意のどん底から失恋の聖地を探し北海道を旅するロードノベルだった。きちんと傷ついて人は成長するんだな。失恋だけじゃなく、人生いろんな事から立ち直るヒントが描かれた作品だと思った。そして、何よりも北海道の魅力がとてもよく描かれている。グッジョブ、中村さん！

2019/10/06

[ぽぽ♪]

就活中のなつきは、社会人の彼氏が北海道へ出張するから息抜きに旅行へ誘われる。現地へ着くと、彼氏から「ごめん」と、一方的に別れのLINEが届き…とにかく、なつきの彼氏がクズ過ぎる。なつきも初めての彼氏で合わせてばかりだったけど、それにしてもなさ過ぎる。北海道の幸福駅で撮られた動画が勝手にupされた縁で知り合った槙田親子がいい人達で、ほんわかしました。小4の遥希がイケメンで将来有望ですね。読了後は爽快でした。

2019/10/07

[ｋｅｉｔｈ]

失恋したての主人公が、亡き母の思い出を巡る旅をしている父子と出会い、共に北海道を旅することになるロードノベル。子どもが小4の割にはセリフがませてる。それがたとえ母の残した言葉だったとしても。サクサクと読めました。

2019/12/26