内容説明
天保水滸伝の定説を覆し、飯岡助五郎の実像を活写! ――名うての親分、飯岡助五郎。縄張りを接する笹岡繁蔵。関八州では幕府の命で、やくざが岡っ引のような下働きをしていた。つまり、十手を持ちながら、賭場も営む二足の草鞋というわけだ。やくざは、食うか食われるか。利権争いで助五郎は、繁蔵一派の打倒に向かう……。新しい視点で捉えた天保水滸伝。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃこ
6
【1996年書き下ろし】天保15年(1844)〜嘉永2年(1848)。佐藤雅美版『天保水滸伝』。博奕打ち親分と八州廻りの道案内の二足の草鞋を履いている飯岡ノ助五郎の一家(子分:堺屋与助ら)と、縄張りを接する博奕打ち親分・笹川ノ繁蔵の一家(子分:勢力富五郎ら)の争いを描く。 /「八州廻り」シリーズを読んで地名や制度,時代背景が分かっていたので読み易かった。全く親分らしい活躍をしない"逃げの助五郎"が好好爺に見えてしまうのは作者の腕のなせる業なのかしら。 /[2014ー169]2014/09/03
文句有蔵
2
状況説明が長い。というより、作者自身、状況の整理がついていないのではないか。構想の取捨選択が出来ていない。我慢してまで読むような話でもなかろう(笑)2014/10/28
レフ
0
天保水滸伝。2023/03/04