講談社現代新書<br> ファクトで読む米中新冷戦とアフター・コロナ

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講談社現代新書
ファクトで読む米中新冷戦とアフター・コロナ

  • 著者名:近藤大介【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 特価 ¥499(本体¥454)
  • 講談社(2021/01発売)
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  • ISBN:9784065225639

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内容説明

巨大化する中国。
迎え撃つ米国。

新たな冷戦の水面下で忍び寄る〈七つの戦争〉。

覇権と覇権のはざまを、
日本はこうして泳ぎ抜く!

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コロナ敗戦国、日本。
感染症危機に襲われながらも無為無策で通した我が国は、防衛力、行政効率、政治指導力、ありとあらゆる実力の程度を露呈させ、危機管理能力の欠如を知らしめてしまった。

にもかかわらず日本は、ますます覇権国化する中国と、それを迎え撃つアメリカとのはざまに位置する運命から逃れることができない。

覇権と覇権のはざまで脅かされる新冷戦時代を、我々は泳ぎ抜くことができるのか。

本書は親中でも反中でもなく、
ファクトから米中〈七つの戦争〉を分析し、
日中韓台4か国を俯瞰することで日本のサバイバル戦略を提示する。

【 それでも、日本なら生き抜ける! 】



◆本書の内容◆

■第1章 米中、七つの戦争
習近平の長期政権は「台湾統一」を前提にした了解事項――。
中国政府の方針に照らしても、米中の対立は長期化・全面化せざるを得ない。
(1)貿易、(2)技術、(3)人権、(4)金融、(5)コロナ、(6)外交、そして最後に(7)軍事まで。台湾有事を視野に〈七つの戦争〉の行く末を予測する。

■第2章 「コロナ対応」の東アジア比較
コロナ対応では日本が東アジアで「一人負け」――。
OECDによる2020年までの経済回復予測では日本はG20のなかで最低とされている。新型コロナ感染症では感染者も死亡者も東アジア周辺国のなかでは飛び抜けている。日本・中国・韓国・台湾、4ヵ国のコロナ対応を比較検討し、日本が克服しなければいけない課題を明らかにする。

■第3章 韓国と台湾を見ると5年後の日本がわかる
韓国と台湾を襲う「激震」に日本もやがて直面する――。
巨大化する中国に迫られていながら日本より規模の小さい韓国と台湾では、新冷戦による「激震」が先に来る。だがその対応策も彼らが先に模索している。日本が学ぶべきこと、学べることは何か?

■第4章 日本は中国とどう付き合うか
アフター・コロナの時代だからこそ「幸福な日本」になることができる――。
日本人にとって「古くて新しい問題」である巨龍・中国との付き合い方。それが焦眉の課題となる新冷戦体制下で、譲れるもの、譲れないもの、死守しなければならないものを腑分けしながら、日本のお家芸でもあったはずの戦略的な曖昧さを〈貫徹〉する方策を提示する。

目次

はじめに
第1章 米中、七つの戦争
第2章 「コロナ対応」の東アジア比較
第3章 韓国と台湾を見ると5年後の日本がわかる
第4章 日本は中国とどう付き合うか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アポトキシン

27
この本を読んで、どこの諸外国も自国の領土や国益を守るためにピリピリしているなと感じた。日本は四方を海に囲まれ、尚且つアメリカと憲法9条のお陰で、長い間平和を享受する事が出来た。しかし、この本を読む限りだと、地の利や憲法だけだと、これから先国を維持していくのは困難なようだ。ましてトランプ大統領は米国ファーストで、日本を今までのようには守ってくれそうもない。一方で技術力の方でも中国や台湾、韓国は日本に引けを取らないそうだ。(続く)2025/07/20

かんがく

12
米中新冷戦の経緯、コロナ禍における台湾や韓国の情勢などがわかりやすく簡潔にまとめられていた。著者が実際に様々な国で取材活動を行っており首脳陣にも人脈を持っているため、他では聞けないようなエピソードも多かった。日本は既に台湾や韓国に大きく後れをとっている状況をまず受け入れて、米中対立の中でどのような立ち位置を取るのかを真剣に考えていくべきである。2021/05/12

九曜紋

6
ソ連との東西冷戦に勝利した米国だが、中国との新冷戦はより厳しい戦いになる、というのが著者の見立て。経済的に破綻し自滅したソ連とは異なり、中国は社会主義市場経済という特殊なシステムの運用に成功し、近い将来米国を凌ぐ経済大国になることは間違いない。30年にわたり東アジア情勢を取材、分析してきた著者が、親中でもなく反中でもなく、ファクトを基に描き出す世界は非常に説得力に富み、傾聴に値する。同時にこのシビアな状況下で日本はどうするべきを示唆する。昨今、米中冷戦をテーマにした本が溢れているが、本書は出色の出来映え。2021/01/31

カナッパ、ユイッパ

4
(★4.2)中国・台湾・韓国の情勢と日本の置かれている立場について書かれた本です。 経済やテクノロジー、コロナへの対応など、日本が東アジアでけっして優位に立っている国ではないことが再認識させられます。 中国や韓国について、扇動的で著者の主観で書かれた本が多い中、本書は冷静に事実の積み上げで書かれており、日本人にとって耳の痛い話も納得させられます。 アジア人が日本を「年老いた金メダリスト」と揶揄しているとは、、 悔しいですが、事実ですね。そろそろ、チャレンジャーとして腹をくくる必要性を認識させてくれます。2021/02/11

sk

3
現代の国際関係の主軸となっている米中関係をわかりやすく書いている。現代世界情勢の基本が分かる。2021/07/11

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