内容説明
学術情報へアクセスするための極意を、情報検索のプロである大学図書館司書が伝授。検索時代における図書館の機能と図書館員の役割がわかる。たとえば「表層ウェブ」よりも「深層ウェブ」を探す。キーワード発想法から情報リテラシーまで、「探し当てる力」こそ情報洪水時代の武器。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きみたけ
72
著者は中央大学図書館事務部レファレンス・情報リテラシー担当副部長、日本図書館協会「日本の参考図書」編纂委員等を歴任の入矢玲子氏。学術情報へアクセスするための極意を情報検索のプロである大学図書館司書が伝授。図書館の機能と図書館員の役割がわかる一冊です。利用者の覚え違えた本のタイトルを当てるのがスゴい。なんとかのカバン→ハリー・ポッターとアズカバンの囚人、おくりびと その後→それからの納棺夫日記、ねずみのはいしゃさん→歯いしゃのチュー先生、など😅本の分類法(NDC)の第二次区分表を覚えておくと便利かも👍2022/02/01
M
53
レファレンスでは「情」と「情報」を切り離すこと。それにより利用者の心情開示に繋がる。心理カウンセラー的聞き出し術など、ためになった。いわゆるググることは、表層ウェブに過ぎない。大まかな情報を掴むにはいいが、信憑性の高い情報検索を行うためには深層ウェブを使いこなすことが大事。もちろん人によるが、司書は経験則からのカンを持っているは言える。毎日何十冊と書誌情報を作成したり、本や奥付を目にしたりレファレンスをする中で情報が繋がる。ぜひとも多くの人に国立国会図書館や専門図書館、大学図書館(司書)を活用してほしい。2024/01/17
ま
27
検索ワードのテクニックだけじゃない。ウェブ上の情報にも表層と深層がある。深層情報に手を伸ばすにはそれなりのコストを支払う必要があるが、図書館(司書)に相談する手もある。そうか、図書館は本貸し施設じゃなくて情報センターだったんだ。2022/03/12
しんすけ
25
何をするにも裏付けとなるデーターの必要性を痛感している。政治家にはエビデンスなしで根拠も示さずに政策を立案する人が多いが、結局は多くの失敗を積み重ねているだけに過ぎない。 マイナンバーカードの暴走や、マスク外しの朧げな根拠。挙げればきりがない。要はデーターを整理しきれていないということになる。データーの良し悪しは量ではなくて、必要な時に必要なデーターが提示できることにある。 本書には、そのヒントとなることが網羅されている。 2023/06/08
羽
21
公立・大学図書館でレファレンスを担当する司書必携。NDLオンライン等、基本的な部分は本書でおさらいし、応用部分はメモを取りながら読みました。弊館は有料データベースの契約がなく馴染みがないので、本書で初めて知ったデータベースも多々あります。これまでいかに上澄みの情報だけで回答をしてきたのだろう...。深層ウェブまで検索範囲を広げられるよう、まずはリサーチ・ナビで手持ちの検索ツールを増やそうと思います。「情報リテラシーが人生を豊かにする」とはまさにそうで、司書はその一翼を担わなければならないと思いました。2020/11/16
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