内容説明
今なお読み継がれるシャーロック・ホームズ物語。コナン・ドイルが生み出した偉大なる名探偵の事件簿より短編13話を厳選し、明治・大正時代の翻案・翻訳を原作の重複なく収録! 編者はシャーロック・ホームズ研究家の北原尚彦氏。知る人ぞ知る隠れた名訳が新たなテキストで甦る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
oldman獺祭魚翁
36
某サイトで献本された本。最初の数編は文語体のため、もう本当に大変でした。本書と娘のシャーロック・ホームズ全集 更に英語との対訳本の三冊を振り回しながら読みました。馬車の表記など一つとっても、インターネットどころかろくな資料も無い明治期の翻訳者さん達の苦労と苦闘がにじみでています。最近翻訳者の方達とお話しする機会があり、現代でも翻訳と仕事は大変なのだという事もよく解りました。今後翻訳関係の本も少し読んでいこうかなぁ?2018/05/03
み~くま
4
今から120年以上も前からわが国でもホームズシリーズが愛読されていたことに、少なからぬ驚きと感動を覚えました。そして、文化や外見等、日本と英国との違いに正面から挑んだ訳者たちの心意気を感じました。個人的に一番ツボにはまったのは「禿頭連盟」(原作「赤毛連盟」)。当時の日本人に「赤毛」は分かりにくかったのでしょうが、それを「禿頭」にしてしまう発想が実にユニークです。推理小説を読むというよりも、当時の翻訳者の創意工夫の痕跡を辿り歩いている感じで、これまでにない不思議で楽しい経験でした。2018/05/10
Jun Shino
2
明治大正期、翻訳、翻案された原典。翻訳・翻案者は全て別の人だ。収録されているのは13編。ひょっとして、原典を通読してない方には難しいかもしれない。 本邦初のホームズ訳は「唇のねじれた男」会話はそうでもないのだが、文章が文語調で最初は読み進めにくい。さまざな翻案翻訳が連ねてある。原典を削ったり他の作品から持って来たり、地名人名の当て字が面白かったりとか、赤毛連盟ならぬ「禿頭組合」は東京が舞台で出演はすべて日本人だったり、ハゲにしたことでコミカルさが増してたりする。原典を思い浮かべながらくふふ、と読んだ。2018/04/17
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