内容説明
「最高の一首をつくるのは僕ではない。
この本を開いたあなただ。
あなたという短歌の天才が
目の前に立ちはだかる日を、
僕に参りましたと言わせてくれる日を、
僕は待っている。」
木下龍也が創作のすべてを伝える短歌教室。開催すれば毎回満席となるこの講義が大幅な加筆と書き下ろしを加え一冊になりました。短歌をつくる技術はもちろん、アイデアの発想法、歌人としての生き方、短歌とお金などなど、、、短歌って何ですか? という方から楽しめる新たな「文章読本」の登場です。
【著者の紹介】
木下龍也(きのした・たつや)
1988年山口県生まれ。歌人。
歌集に『つむじ風、ここにあります』、『きみを嫌いな奴はクズだよ』(共に書肆侃々房)。小社刊行書籍に、岡野大嗣との共著『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』、谷川俊太郎と岡野大嗣との共著『今日は誰にも愛されたかった』がある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
69
短歌を作ることにフォーカスしているが、短歌に留まらないと思う。物事を考え、整理し、推敲し、練り直す。守破離、まずは数を求め型を身に着ける。それが、基盤となっているからこそ、いいものができる可能性が広がる。何事にも通じること。ここを我慢できるかどうかが大事。2024/01/23
TakaUP48
58
タイトルに惹かれ手にした凡人が 驚いたのは著者の言の葉。著者は言う「僕は天才ではない」と 何ともコケる本ではないか。すべてごと歌集に書かれているという それが分からず手にした凡人。一日一首机に向かい 作れ!とはいと難しき。作れ作れたくさん作れ!思いつきなるべく書くな頭に残せ。行き詰まり書けなくなったら奥の手だ 花鳥風月時間と空と。題材はいじくり倒せ死も恋も でもそれは人の好き好き。増刷の記念にあわせ二首を読む 作者の感謝にじみ出ており。指折りて短歌詠みたし吾なれど 浮腫んだ指は歌を折れずに。2023/03/17
しゃが
53
TVで観て気になった歌人木下龍也さん。彼のこれまでの短歌制作の経験から、短歌をつくるうえでのコツ、アイデアの発想法、推敲の過程、多くの読者に届けるための工夫など。が、そこには生活者としての生き方や短歌への思いが深く、共感でき、興味深い。「短歌」を「人生」「家族」「だいじなもの」と読み替えてもいいような生き方の指南書のような短歌教室…。「心身ともあなたにとっての普通であれ、短歌は待ってくれる。あなたが短歌を離れることがあっても、短歌があなたから離れることはない。」と。2022/12/21
Tenouji
42
キレの良いコトバでイミをそぎ落す、オトがカタチをつくるまで 2022/01/02
まこみや
40
作者の実感、実体験(内的要請)よりも作品としての完成度(外的拘束)の方が大切だと言われれば、その通りと頷くしかないのだけれど、五七五七七の音数に則り、ゲーム感覚で作られた短歌を目にすると、主体の「まごころ」はどこに?とつい考えてしまうのは、やはり実感信仰に毒されている証拠なのだろうか。「遊び」のわからない野暮な奴ですいませんねぇ。2026/03/18
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