ちくまプリマー新書<br> 紛争解決ってなんだろう

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ちくまプリマー新書
紛争解決ってなんだろう

  • 著者名:篠田英朗【著者】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 筑摩書房(2021/01発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480683939

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内容説明

世界の紛争はどのように解決されているのか? 争いに対して、なぜこういうものの見方をするのかという基本から説き起こす。気鋭の国際政治学者による、紛争解決論入門。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Aya Murakami

78
他館図書館本。 直近で職場内で対人トラブルがあっていろいろ考えさせられた。そうか…、紛争って対人トラブルそのものなのか!なにも武器を持って殺し合いをするだけが紛争なわけではないわけだ…!地政学も紛争解決の学問も日本国内ではメジャーではない模様。なんでそうなったのか背景を詳しく知りたくなってきた。2023/03/24

molysk

59
紛争を解決するための考え方とは、何なのだろうか。複数の当事者が、相反する目的を追求するとき、紛争が発生する。紛争によりよく対処するためには、どうすればよいのか。紛争を分析して、立案をして、実施をして、結果を評価する。提唱されるのは、至極まっとうなPDCAサイクルの考えだ。基礎的な概念や代表的な理論、有益な分析ツールは存在するにしても、複雑な国際関係を普遍的に解決できる手段など存在しない。中国の台頭で緊張を高める現在も、紛争解決に関わる人々は、分析を深め、新たな政策を導き出そうと、奮闘を続けているのだ。2022/06/12

活字スキー

21
「紛争」とは、複数の当事者間における利害関係が問題となること。ヒトが集まるところに紛争あり。ヒトの歴史の中で、紛争がどのように認識され、その解消のためどのような取り組みがなされてきたのか、安心のちくまプリマークオリティで丁寧に解説。本書はあくまで「紛争」という概念を初学者にも理解してもらうための入門書であり、「これ一冊で紛争解決!」という奇跡の書ではないが、紛争の絶えない現代において一人でも多くの、特に若い世代に知っておいてもらいたい内容だった。問題を「誰のせいにするか」よりも大事なことを考えよう。2023/11/15

にしがき

15
👍👍👍 紛争解決学という学問があったとは知らなかった。初学者向けということで、かなり平易に書かれている。紛争の定義、分析ツール、国際政治における紛争解決の思想的な推移、とベースとなる内容を幅広く且つ分かりやすくコンパクトに纏められている。参考文献もこの入門書の次に読むのにちょうど良さそうなラインナップ。2021/04/12

アルカリオン

14
良書▼p56 坂本龍馬は、「薩長両藩はともに天皇中心の『皇国』のために尽力する」という大きな方向性の共有を実現した。各論で相容れない立場を持っていることが明らかな場合こそ、より高い次元で共有できる目的がないかを確認する作業が極めて重要▼p76 キッシンジャーは毛沢東らと会談した際、「日本における米軍の存在が米中関係改善の障害だ」と指摘されたが、「在日米軍は日本の軍国主義の再来を防ぐ『瓶のふた』であり、アメリカと中国は、その点で利益を共有している」と説明した。納得した中国側は一気に米中関係改善へと向かった。2022/01/26

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