内容説明
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1969年ロンドン初版の名著が、97年改訂版にもとづく増補改訳で甦る。ブルースの来歴のみならず、アメリカ社会の激動の近現代史をも描く。人種隔離の19世紀に生い立ち、平等への要求の盛り上がる20世紀を背景に紡がれる、黒人音楽の物語。500点超の貴重写真・図版収録。翻訳は文明評論家・増田悦佐(=米口胡)氏、解説はPヴァイン・レコード創業者の日暮泰文氏と、こよなき布陣でおくる決定版。
感想・レビュー
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たまきら
28
新刊ですが、1969年にイギリス人ブルース研究家によって書かれた本の完全邦訳版です。何がすごいって、歴史的背景やアフリカ文化の影響が60年代にきちんと分析されていたということ。冒頭の奴隷船内の奴隷の詰め込み方、という絵にゾッとしました。リロイ・カー。「悪魔と道連れ」ロバート・ジョンソン。そして聞いたことがなかった数々の音楽家と奴隷たちの苦悩。イギリス人だから書けたこともあるのかもな、と思いつつ、Youtubeで音源を検索しながら堪能しました。すごく面白かったけれど、原著ママなデザインは読みにくいです…。2021/06/08