内容説明
NHK「あさイチ」(10月5日放送)で、
「推しのいる生活」特集が放送された際、
史上最多の視聴者コメント数が届いたそうです。
今、注目を集めている「推し」。
「推し」とは、ファンであることを超えて、
誰かにお勧めしたくなってしまうほどに、
大好きな人や、もの、キャラクターのこと。
一体なぜ、「推し」はそんなに熱狂されるのか?
ファン(=オタク)たちは、
どうしてそんなに「推せる」のか?
この本は、「オタクあるある」から
「なぜそうしてしまうのか」の考察まで、
その笑いも涙もすべてを書いた、決定版の一冊です。
すべての推しがいる人に、
そして、ファンの心理について知りたい人にも、
ぜひ読んでいただきたいです。
***
聞いてくれ、推しがいる人生のすばらしさを。
・テレビの前で高校球児くらいピュアな涙を流せる
・全力で「好き」と思える人やものができる
・学校や職業ではなく、「好きなもの」から友達ができる
・推しの前では、母でも仕事人でもないただの人間になれる
・声に出して名前を呼ぶだけで、甘酸っぱさで心が爆発する
・推し活の予定が、今日と明日を違うものにしてくれる
・自分の価値なんてわからなくても、今日も推しが生きている!
アイドル・アーティスト・俳優・
芸人・スポーツ選手・アニメキャラ……
どんな推しも等しく尊い。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あきぽん
75
「推し」は流行語ではなく次版の広辞苑にのるであろう言葉。私は「2次元・異性・単推し」なので「3次元・同性・箱推し」の著者とは違う面もありますが、オタクあるあるが沢山書いてありました。推しは恋と同じで作るものではなく落ちるもの。絶対に自分のものにはならないけれど、拒まれることも人のものになることもなく、ただ「好き」でいられる。現実が分かっているからこその心の支えなんです。2023/02/05
ミライ
42
自身もイケメン俳優推しだというライターの横川良明さんによる、「推し」についてあらゆることが語られた一冊。芥川賞も『推し、燃ゆ/宇佐見りんさん』が受賞するなど、今やメジャーとなった『推し』という言葉、本書では「推し」の概要から「推しが結婚した際のオタクの反応」「推しがスキャンダルを起こした際の乗り切り方」まで、「推し」の深淵まで切り込んだ作品であり、横川さんの実体験を交えて語られていて非常に面白かった。劇団雌猫さんの本が好きな人にはオススメ。2021/02/16
ちくわ
26
どうして「推し」を熱心に追いかける人は輝いて見えるのか?「若手俳優推しのオッサン」という著者が、軽快かつ自虐的に語る体験談から、その背景に潜む現代社会が抱える問題や、人間の行動心理を学ぶことができます。あー面白かった。(☆4)2021/09/12
G-dark
22
「推し」がいることのメリットについて考察する本です。心理学的な見地から…というわけでは無く、著者が推しへの愛をひたすら情熱的に語りまくる本なのですが、「推しについて話すだけでドキドキ。アドレナリンがガンガン出る」「推しを生んでくれたご両親だけではなく、そのご先祖様たちにまで感謝する」「あんなファンがいるなんて、と推しの評判が悪くならないように、自分の見た目に気を配るようになる」などなど、推しのいる方ならきっと共感するであろうエピソードがいっぱい。2023/01/01
さゆき
21
「推し」という言葉が定着しましたね。その存在は私にとっては「心の支え」だと思っています。悲しい時、疲れている時、その人の姿を見たり曲を聴けばホッとしてキュンキュンして幸せになれて、エネルギーが沸いてくる。好きなことで何時間でも語り合える仲間がいるのも幸せ。作者ほどの熱量はありませんが、文章に頷けることはいっぱいありました。地方オタクは遠征が大変なのが辛いところです…。またいつか夢中になれる「推し」が欲しいと思って読み、一層欲しくなりました。人でも趣味でも“好き”があるのは幸せなことです。2023/01/13