講談社文芸文庫<br> 蘭を焼く

個数:1
紙書籍版価格
¥1,430
  • 電子書籍
  • Reader

講談社文芸文庫
蘭を焼く

  • 著者名:瀬戸内寂聴【著】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 講談社(2021/01発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061975965

ファイル: /

内容説明

著者の50年に及ぶ文業のうちでも、第一の傑作短篇集――男女の関係性の善悪は、つねに社会の規範の中にあるが、ここに登場するヒロインたちは、もっとも女性的に生きることで、社会への反逆者となり、そこには満ちあふるるエロティシズムと頽廃とが生と死を越えて、抽象にまで至る愛のリアリティをもって存在する。表題作のほか「公園にて」「予兆」など、8篇を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふくしんづけ

12
意外にも、格調高いという感じはあまりない。気負って読んだからよけい感じるのかもしれないが、人称の多用、重複、修飾が多めなのが気になりはする。清廉な日本語らしい文章というより、冗舌体。しかし追従する作品とは一線を画すだろう。時間や過去の使い方が巧み。「蘭を焼く」は時間も場所も限定される小説。こういう淀んだ閉鎖的な空間で、歪な関係性が如実に、挙動、事象のささやかな異常性として、表出してくる作品は好き。夜は明けず、象はまだ外にいたのか、知ることはできない。ほかでお気に入りなのは、「予兆」「樹の幻」。2022/12/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1215334
  • ご注意事項

最近チェックした商品