内容説明
名誉を捨て、義を貫く!
講談社創業者・野間清治の祖父にして、門下八百人を超える大道場の当主、森要蔵。
幕末の動乱の中、なぜ彼は藩を抜け、会津で新政府軍と戦ったのか。
世を憂い、家族を愛し、弟子の未来を想った、知られざる剣豪の生涯。
慶応四年(1868年)、六月二十八日。北辰一刀流の開祖・千葉周作のもとで四天王のひとりと謳われた大剣士・森要蔵は、道場のある江戸を出て、遠い会津の地にいた。
門弟や息子とともに会津藩に与し、白河城を奪還する戦に参陣するためだ。
ただひたすら、己の信じる「誠」に従って。
時代の趨勢に抗い、新政府軍に立ち向かった男はいかにその生涯をまっとうしたのか。
ひとたび戦えば、「雷雲を纏った龍のよう」と称された要蔵。
平穏な日々を捨て、世のため人のために生きる信念を貫いた愚直な男を描く、傑作歴史長編!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
如水
26
『正義を知らぬ者に明日を委ねる訳にはいかん。それでは日本から誠が失われてしまう。…』幕末、北辰一刀流の四天王の一人、森要蔵の物語。と言ってもこの時代ではおじいちゃんの部類に入る(58歳)。その歳で幕末動乱期、どう思いどう行動したか?と言う事が描かれてます。が、作者、ぶっちゃけ薩長を『悪』と判定しています(まぁ僕も勝てば官軍思想で都合良く歴史塗り変えたと思ってる派ですが💦)。本文の言葉を使えば、『誠』『義』とは何か?『新政府の面々は国を担う器ではない』のか?注目して読んで見ると面白い発見が。2023/07/25
かずぺん
2
会津での場面がもっと欲しかったと思いました。2021/03/31
グランくん
0
飯野藩保科家の剣術指南役、森要蔵。北辰一刀流玄武館の初代四天王と呼ばれ、幕末に幕府側として手を尽くす。 その後、江戸無血開城となり慶喜が謹慎したので、会津へ赴き新政府軍と戦った様子が描かれています。2023/03/29
ニゴカズキ
0
★★★2021/04/11
ちなシケ
0
⭐️⭐️⭐️2021/03/19